オバマ前大統領も飲んだ!広島のおすすめ日本酒と特徴を紹介

広島 日本酒

兵庫の灘、京都の伏見とともに、「日本三大酒どころ」と呼ばれる西条を抱える広島は、国内有数の日本酒の名産地として世に知られています。

JR山陽本線の西条駅からほど近い「酒蔵通り」では、今も8軒の蔵元が伝統の酒造りを支え続けており、昔ながらの風情あるなまこ壁を残した酒蔵も健在です。赤レンガの煙突や赤瓦の屋根などとあいまって、郷愁をそそる景色が目の前に広がります。

そして毎年10月上旬に「酒まつり」が開催され、全国1000銘柄以上の地酒が試飲できる「酒ひろば」、歌やダンスのステージ、露店、名物「美酒鍋(びしゅなべ)」が味わえる会場など、趣向を凝らしたイベントが2日にわたってくり広げられます。

今回の記事では、そんな広島の日本酒について紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

広島の日本酒は、口あたりが柔らかく芳醇な「女酒」

切れ味のいい辛口タイプで知られる灘の「男酒」に対し、広島の酒はロあたりが柔らかく、芳醇でうまみに富んだ「女酒」と言われます。

広島県内の地下水はミネラルの少ない軟水がほとんどで、普通なら酵母が発酵しにくいため酒造りには向かないのですが、その弱点を逆手にとって独特の個性を引き出したのが、「吟醸酒の父」と呼ばれる醸造家・三浦仙三郎でした。

三浦は麹をしっかり育て、米の内部にまで充分に麹をゆきわたらせる「軟水醸造法」を開発。香りゆたかで濃醇な味わいを持つ広島酒を生み出すことに成功しました。

こうして造られた広島酒は、明治40年(1907)に開かれた第1回「全国清酒品評会」で優等2点、1等18点をはじめ受賞率74.4%という好成績で最高賞を獲得。全国にその品質を知らしめ、現在に至っています。

【純米吟醸】コスパも良い広島のおすすめ日本酒3選

それではまず、広島の酒らしい香りと味わいを持ち、かつコストパフォーマンスにも優れた純米吟醸酒をご紹介しましょう。

広島のおすすめ日本酒①「瑞冠 こわっぱ 純米吟醸」

蔵元の山岡酒造がある甲奴(こうぬ)町は、昼夜の寒暖差が激しいことから、広島を代表する酒米の産地として知られています。

そこで同蔵ではこの地の利を生かし、1983年から地元産酒米の有機契約栽培を開始。そこで育った“幻の米”亀の尾で仕込まれたのが、この「こわっぱ」純米吟醸です。

おだやかな香味とスッキリした口当たりが特徴で、亀の尾ならではのふくよかな米のうまみが楽しめる、芳醇でキレのある辛口タイプです。

瑞冠 こわっぱ 純米吟醸の紹介ページ

広島のおすすめ日本酒②「雨後の月 純米吟醸」

熟した桃や柿をイメージさせる、ほのかな甘みをふくんだ口あたりのよさが特徴。とろりとして柔らかな味わいは、まさにこれぞ広島の「女酒」といった感じです。

ちなみに「雨後の月」のブランドは、小説家・徳冨蘆花の随筆「自然と人生」にある「雨あがりの空に、冴え冴えと光輝く月が周りを明るく照らす」に由来しており、「そのように澄みきって美しい酒を醸したい」との想いが込められているとのこと。

蔵元の相原酒造は明治8年(1875)の創業。全国新酒鑑評会では金賞の常連で、2017年現在で7年連続金賞を受賞している実力蔵として知られています。

雨後の月 純米吟醸の紹介ページ

広島のおすすめ日本酒③「醉心 純米吟醸」

日本画の大家である横山大観が終生愛した酒というのが「酔心」のキャッチフレーズ。中でも純米吟醸はすっきりとした口あたりでありながら、軟水仕込みならではのほのかな甘みが余韻として残る、上品できめ細やかな「女酒」です。

2015年には、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」のメイン部門で「金賞」に輝いています。蔵元は万延元年(1860)創業・三原市の酔心山根本店。

広島県中央部にある「鷹の巣山」山麓の超軟水で仕込むことによって、きめ細かくスッキリとした味を実現させています。

醉心 純米吟醸の紹介ページ

【純米酒】燗にすると最高!広島のおすすめ日本酒3選

麹をしっかりと育てた広島の酒は、うまみがゆたかな分、燗にするとうまみがいっそう引き立つ酒が多くあります。その中でもコスパに優れた3種をご紹介しましょう。

広島のおすすめ日本酒④「白牡丹 山田錦純米酒」

ふくらみのある麹のうまみを引き出した、山田錦ならではのコクとキレが特徴の純米酒。2017年には「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」のメイン部門で「最高金賞」に輝いています。

広島酒の中で最も古い歴史を持つ白牡丹酒造は、延宝3年(1675)の創業。彫刻家の棟方志功や文豪・夏目漱石などの著名人に愛された酒として知られており、漱石は「胃弱で酒も多くはたしなめぬが、白牡丹だけは愛して止まず」という気持ちを込め、蔵元の先先代社長に「白牡丹 李白が顔に 崩れけり」の句を贈っています。

白牡丹 山田錦純米酒の紹介ページ

広島のおすすめ日本酒⑤「純米酒 一(はじめ)」

純米酒の入門酒=「はじめの一本として飲んでほしい」との思いで名付けれたブランド。ほどよく熟成がきいたコクとふくらみのある味わいで、酸味のキレがよいためあと味は意外にスッキリしています。常温でもおいしいですが、ぬる燗・熱燗にするといっそう香りとうまみが引きたちます。

蔵元の賀茂泉酒造は大正元年(1912)の創業。広島杜氏伝承の三段仕込みを忠実に守りながら、純米醸造にこだわった酒造りを長年続けています。

純米酒 一(はじめ)の紹介ページ

広島のおすすめ日本酒⑥「宝剣 純米 超辛口」

「超辛口」とうたいながらも、ほどよいうまみと香りの中に辛みが調和したバランスのよい純米酒。口あたりが柔らかく、あと味もスッキリとしているため、食中酒としてもピッタリです。ぬる燗がオススメ。

蔵元は明治5年(1872)創業の宝剣酒造。杜氏の土井鉄也さんは、かつて20代にして酒造組合主催の杜氏が集う「全国利き酒選手権」でチャンピオンになり、「広島に宝剣あり。土井鉄也あり」とその名をとどろかせた若き天才と言われています。

宝剣 純米 超辛口の紹介ページ

【話題】お土産にぴったりの広島のおすすめ日本酒3選

酒としてのおいしさはさることながら、お呼ばれの席や花見の宴などに持参すれば何かと話のネタにもなる、ちょっと気のきいた3種の酒をご紹介します。

広島のおすすめ日本酒⑦「大吟醸 特製ゴールド賀茂鶴 角瓶」

2014年4月に初来日したオバマ前米国大統領が、東京銀座の有名すし店「すきやばし次郎」で会食した際に飲んだ酒。カウンターで安倍首相がオバマさんに酌をするシーンは、見覚えのある方も多いでしょう。

芳醇な味わいと優雅な香りが特徴で、酒の中には桜の花びら型の純金箔が入っているため、見た目にも酒席を華やかに引き立ててくれます。

蔵元の賀茂鶴酒造は元和9年(1623)に酒造業として創業。全国新酒鑑評会で18年連続金賞受賞というとてつもない金字塔を打ち立てている、広島酒を代表する蔵元です。

大吟醸 特製ゴールド賀茂鶴 角瓶の紹介ページ

広島のおすすめ日本酒⑧「竹鶴 純米」

享保18年(1733)から酒造りをスタートした竹鶴酒造は、ニッカウヰスキーの創業者で、「日本のウイスキーの父」と呼ばれている竹鶴政孝の生家。竹鶴政孝のウイスキーにかけた情熱と人生は、NHKの連続テレビ小説「マッサン」のモデルにもなりました。

そんな「竹鶴」にはさまざまな種類の酒がありますが、ここでは定番中の定番で、かつて「dancyu」誌上で「飲み飽きしない酒」第3位に選ばれた純米酒をピックアップ。

同じ「竹鶴」ブランドの「純」つながりで、ニッカの「竹鶴ピュアモルト」とセットで酒席に並べれば、酒好きに喜ばれること請け合いです。

竹鶴 純米の紹介ページ

広島のおすすめ日本酒⑨「誠鏡 幻 純米大吟醸 赤箱」

昭和23~25年にかけて、3年連続で「皇室新年御用酒」として献上された当時の造り方を忠実に再現した、フルーティーで飲みやすいプレミアム大吟醸。

リンゴ酵母で醸した華やかな香りとさわやかな酸味と、山田錦ならではのコクを感じさせながら、口の中からサッと消えるキレのよさは、まさに「まぼろし〜」と叫んでしまいそうなあと味です。

蔵元は明治4年(1871)創業の中尾醸造。同じ「幻」の黒箱(純米大吟醸原酒)はANA(全日空)欧米線のファーストクラスに採用されています。

誠鏡 幻 純米大吟醸 赤箱の紹介ページ

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。「女酒」としても有名な広島の日本酒を厳選して紹介いたしました。どの日本酒もぜひ一度は飲んで欲しいおすすめのお酒ですので、ぜひ参考にしてください。

広島 日本酒