【体験レポート】江戸の風情が残る、倉敷美観地区の観光まとめ

倉敷 観光

岡山県の南に位置する倉敷市。そこには倉敷美観地区という町並み保存地区があります。江戸幕府の直轄地の天領で、物資の集積地その後、紡績の街として栄えました。

蔵や古民家カフェや雑貨屋が建ち並ぶ倉敷美観地区は昔の日本の風景であって、どこか新しい。昔と今、そして和と洋がうまく溶け込んだ街です。


1.風情が残る倉敷を観光!美観地区のおすすめスポット

倉敷のおすすめ観光スポット①「大原美術館」

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倉敷美観地区の定番観光と言えば大原美術館。私立の西洋美術館としては日本で初めてできた美術館です。倉敷の実業家、大原孫三郎が建てました。本館の建物は石造りのギリシャ神殿風です。

和な町並みの倉敷美観地区にある洋風な建物ですが、見事にマッチしています。建物自体も芸術的な美術館は日本になかなかないのではないでしょうか。

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所蔵されている芸術作品も見事で世界的有名画家の作品が多くあります。洋画で言うとモネ、ピカソ、ゴーギャン、マティスなど。邦画は青木繁、岸田劉生や児島虎次郎の作品もあります。

絵画だけでなく、工芸作品もあり、バーナード・リーチや棟方志功などの作品があります。彫刻や古代オリエントの像や装飾品、東洋の壷など幅広いジャンルの芸術作品があります。

噂によると、大原美術館のすばらしい収蔵品を失くしてはいけないということで、戦争時、倉敷美観地区への攻撃を避けたと言われています。

大原美術館のおかげで倉敷美観地区は戦火を免れたそうです。

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洋画や邦画は特に所蔵数が多いので一定の時期が来たら配置を変えたり公開する作品を交換したりするので、何度来ても飽きない美術館です。

倉敷のおすすめ観光スポット②「林源十郎商店」

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旧林薬品を改装し、2012年にリニューアルオープンした複合施設です。敷地内には生活雑貨、リビング用品などを扱う雑貨屋、アクセサリー店、カフェ、デニム衣料販売店などが入居しています。

敷地内で最も大きな建物は3階建てのもので、その中に「生活デザインミュージアム倉敷」という雑貨屋があります。そこでは倉敷市発祥のマスキングテープを豊富に取り揃えています。

竹の名産地、倉敷市真備町にあるテオリという会社のシンプルなデザインのキッチン雑貨やおしゃれな北欧雑貨も販売されています。3階建ての建物にはカフェもあるのでゆったりとおいしいスイーツをいただくことができます。

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この建物の1階には「Cafe Gewa」があり、スタンディングカウンターでおいしい食事とコーヒーをいただけます。Cafe Gewaはモーニングを提供しているので、朝食なしの宿泊をされる場合はぜひ行っていただきたいお店です。様々なトーストメニューがあります。

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敷地内の離れにある「CONO foresta」も人気です。店内にはイタリア製の大きなピザ窯があります。高温で焼き上げるピザは生地がふんわりモチモチです。

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本場ナポリピッツァを味わってもらうため、食材にもこだわり、パルマ産の生ハムや水牛のモッツァレラなどを使っています。

ちなみに、このお店で修行して独立してお店をオープンしたピザ屋がいくつかある程、CONO forestaのピザはレベルの高いものです。

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倉敷のおすすめ観光スポット③「倉敷アイビースクエア」

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今の倉敷アイビースクエアはもともと江戸幕府の代官所でした。その跡に1889年、倉敷紡績という紡績工場が建てられました。倉敷紡績の初代社長は大原孝四郎で、2代目は大原孫三郎、大原美術館の創設者です。

つまり、この紡績業で収めなければ大原美術館は誕生しておらず、倉敷美観地区は今に残らなかったかもしれません。

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倉敷紡績の工場はイギリスの工場を真似て作られました。イギリス式レンガで建てられ、のこぎり屋根です。窓の位置もイギリスのものを参考に作られましたが、イギリスは日本と緯度が異なります。

そのため西日が差しこみ室内の温度が上がってしまったそうです。そこで温度を調節するため外壁にはアイビー(蔦)が植えられました。夏には青々とした大きな葉っぱが多くつくので、影ができます。温度上昇を防げるという訳です。

今でもアイビーは残っており、「倉敷アイビースクエア」の名前の由来となりました。紡績工場を閉鎖した後はホテルや土産物などが入る複合施設となっています。今でも倉敷美観地区のシンボル的存在です。

2.倉敷は観光だけじゃない!美観地区のおすすめスイーツ

倉敷のおすすめスイーツ①「くらしき桃子 倉敷本店のパフェ」

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フルーツ王国おかやまに来たらフルーツを使ったスイーツは外せません。中でも人気なのが「くらしき桃子」の季節のフルーツをふんだんに使ったパフェです。古民家を改装したすてきな雰囲気のカフェです。

1階ではお土産を売っており、2階がカフェになっています。店内にはアール・ヌーヴォーを代表するエミール・ガレの作品がずらりと並んでいます。

芸術作品を鑑賞しながらいただくのもよし、通り沿いの窓からは倉敷美観地区の街並みが見下ろせるので、風景を楽しみながらいただくのもおすすめです。

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くらしき桃子は果物の卸会社が営んでいるので使うフルーツは文句のつけどころがありません。提供するフルーツは高級なものばかりで他店では入手困難なフルーツを使うこともしばしば。

例えば夏にしか食べられない白桃を冬に提供できるのはこのお店の強みです。冬桃がたりという冬にできる生産量が少ない特別な白桃を使っているからです。

さらに注目していただきたいのは盛りつけ方です。美しくカッティングされたフルーツを美しく盛るのがこのお店です。

倉敷のおすすめスイーツ②「パーラー果物小町のフルーツスイーツ」

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フルーツを提供するお店でもうひとつ紹介したいのが「パーラー果物小町」です。細い路地を通ると突如現れるお店で、建物の前には竹林の庭が広がっています。

パーラー果物小町もフルーツに大変こだわっています。例えば定番商品のソフトクリームには着色料や香料を使用せず、果物を絞って作ります。色が付いていないので、見た目は物足りないかもしれませんが、味は格別です。

フルーツ本来の香りと甘さが口の中にいっぱいに広がります。岡山ならではの清水白桃、マスカット、ピオーネの味があります。

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ソフトクリーム以外にも季節のフルーツをふんだんに使ったワッフルやパフェなどがあります。いい季節には竹林でスイーツをいただくのもおすすめです。幻想的な雰囲気で、開放的な空間です。

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倉敷のおすすめスイーツ③「ANTICAのシネマスイーツ」

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通りから少し奥まった場所にある「cafe bar&zakka ANTICA」は古民家カフェです。古い建物なら和の要素が強くなりそうですが、このお店は外観から洋風な雰囲気が漂っています。お店の前には小さな庭があります。

店長が大切に育てているハーブやきれいな花を咲かせる植物などが植えられています。無農薬のハーブはカフェの料理に使われます。

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中に入ると独特な雰囲気に目を奪われます。アンティーク品を壁にも天井にも飾っています。外観からは想像できない店内の装飾に驚きます。

こだわりは使っている食器にも見られます。Arabiaなど海外の有名ブランドの食器を使ってスイーツや料理を出します。

このお店はランチ、カフェ(スイーツ)、ディナー、バーの機能があります。どの時間帯でも利用できます。

紹介するのは、シネマスイーツです。これは映画に出てくるスイーツまたは映画をイメージしたスイーツのことです。映画に登場するスイーツが食べられるのは映画好きにとって堪らないのではないでしょうか。

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もちろん映画を知らなくてもおいしいスイーツを十分に楽しめます。過去には『アメリ』、『魔女の宅急便』、『バチカンで逢いましょう』などの映画に登場するシネマスイーツが提供されていました。

メニューは定期的に変わります。

倉敷のおすすめスイーツ④「倉敷アフタヌーンティーの紹介」

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2015年から始まったスイーツイベント「倉敷アフタヌーンティー」が最近注目を浴びています。年に2回開催されており、夏は岡山の特産品の生の桃かぶどうを、冬は岡山県産いちごとあったかいメニューを盛るという倉敷らしいアフタヌーンティーです。

岡山県は桃やぶどうの名産地ですが、特に桃は皮をむくとすぐ傷むので産地でも生の状態で提供するお店は少ないのです。しかしこのイベントではお店の方の努力で生の桃を提供しています。

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メニューの内容はお店によってそれぞれ違うので、ランチ代わりにしたり、豪華なカフェにしたり、中には夜に食べられるものもあります。今時の写真映えするスイーツなのでぜひ写真を撮って友達に自慢しましょう。

3.倉敷で美味しいランチを食べよう!美観地区のおすすめ名店

倉敷のおすすめランチ①「蔵びあ亭のワンコインランチ」

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観光地では食事は観光地価格になりがち。「おかやま地ビール市場 蔵びあ亭」は観光地のど真ん中にありながらもワンコイン(500円)という大変ありがたい値段で、それもボリューミーなランチを提供しています。

コスパが最もいいと、地元の人から人気を集めています。ワンコインランチは数種類あるので選択肢があるのも嬉しいところです。

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蔵びあ亭は店名から分かるように岡山県の地ビールを豊富に揃えています。地元スーパーにも売っていないようなマイナーな地ビールもあります。お昼からワンコインランチといただいてもいいかもしれませんね。

倉敷のおすすめランチ②「華紋の洋食」

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倉敷美観地区でおすすめしたい洋食ランチのお店は「The華紋」です。こちらは結婚式場を営んでいて、式がない日はランチを提供しています。

古民家を改修した店はレトロモダンな雰囲気。入ったところには洋風ソファーが置かれていますが、全く違和感がありません。洋と和が融合した内装です。

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ランチをいただける部屋からは日本庭園の中庭が見えます。店内は改装していますが、中庭はできた当時からそのままだそうです。

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ランチは日替わりです。シェフが腕をふるう料理はどれも繊細で感動します。お店の雰囲気も合わさって料理がよりおいしく感じます。

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ランチにはスープがありますが、至って普通のスープ、例えばコーンスープやかぼちゃのスープは提供しないというポリシーがあるそうです。

大根や蕪など定番ではない食材を万人受けするおいしいスープにするのがシェフのすばらしいところです。

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倉敷のおすすめランチ③「旅館くらしきの和食」

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老舗の「旅館くらしき」は江戸時代の砂糖問屋を営んでいた母屋と米蔵を改装した歴史ある旅館です。

倉敷美観地区の中心に位置し、旅館の目の前には倉敷川が流れ、観光の目玉であるくらしき川舟流しが川を行き来きしています。

格式高い高級旅館のひとつですが、ランチはお手頃価格のメニューもあります。四季折々の小鉢料理が入った御膳は1,850円です。

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季節限定の料理になると値段はあがりますが、上品な味付けに舌鼓を打ちます。しっとりと落ち着いた場所で和食を食べたい方におすすめしたいお店です。

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4.倉敷の穴場を紹介!美観地区の新スポット

倉敷の穴場観光スポット①「ハリネズミの森」

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2017年11月にオープンした、「ハリネズミの森」。中に入ると小さな町のようなセットがあります。

お家や食べ物などおとぎの国のようなかわいらしいセットにハリネズミがいます。

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訪れた時はオープンしたてでまだ人に慣れていないということで触れられるハリネズミは1匹でした。徐々に触れられるハリネズミを増やしていくとのことです。

制限時間はないので、好きなだけ滞在していくらでも写真を撮ることができます。様々な表情を見せてくれるので、ついつい写真を撮り過ぎてしまいます。

ハリネズミの森がある建物には他にも豆柴カフェやフクロウの森があります。少し離れたところにはヒョウ猫の森もあります。複数店入場すると割引があるので、巡るのもおすすめです。

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倉敷の穴場観光スポット②「クラシキクラフトワークビレッジ」

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2017年3月にオープンした複合施設の「クラシキクラフトワークビレッジ」は正面がそれほど大きくありません。施設はうなぎの寝床のようになっていて奥へ奥へとお店が並んでいます。6店舗が入店しています。

通りに面しているのは「Gocha」というお店で、てぬぐいや食器などを販売しています。ここではてぬぐい体験ができます。消しゴムハンコを倉敷柄の手ぬぐいにスタンプするというものです。

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他には1点1点職人の手作業によるデニム商品を販売する、「Blue Trick」やシンプルで飽きの来ないデザインのTシャツやバッグなどを販売する、「CRAFT WORK」などがあります。

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クラシキクラフトワークビレッジは岡山県のものづくりを購入できる施設です。

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倉敷の穴場観光スポット③「新しい仏具のショップ 中原三法堂」

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2018年1月にリニューアルオープンした「中原三法堂 本通店」は、もとは仏具店です。この度、かわいらしい雑貨屋として生まれ変わりました。

と言っても販売しているのは従来のお線香やお香を始め、現代風にアレンジされた水引を使ったアクセサリーやかわいらしい仏具、生活和雑貨などがあります。

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他にはないおもしろい雑貨屋です。仏具というと古臭い、と若者に敬遠されがちですが、お店に並んでいるグッズはかわいい!と手に取りたくなるものばかりです。仏具に対する概念ががらりと変わるお店です。

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5.まとめ

いかがでしたか。倉敷美観地区は江戸時代の風情を残しつつ、新しい風も取り入れている場所です。倉敷では、ノスタルジックな雰囲気を楽しみながらお食事、お買い物、観光が楽しめます。

町には細い脇道が多くあります。どこに繋がるかわくわくしながら町を巡ってみてはいかがでしょうか。

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