【厳選】京都の日本酒の特徴とテーマ別でおすすめの逸品9選

京都 日本酒

京都の美味しい日本酒を知りたいなと考えていませんでしょうか。京都は、全国2位の日本酒の生産量を誇る国内有数の酒どころです。

京都には、酒造りの神様をまつる「日本三大酒神神社」のうちの二つ(松尾神社・梅宮神社)が京都にあり、平安期には造酒司(みきのつかさ)という酒造り担当の役所が宮中に置かれるほど、長い酒造りの歴史があります。

京都の酒は、京丹後・宮津・福知山・京都丹波・洛中・山城をはじめ各地で造られてきましたが、とりわけ美酒の産地として有名なのが、京都の南の玄関口である伏見です。

今回の記事では、そんな京都のおすすめ日本酒を紹介しています。ぜひ参考にしてください。

伏見の日本酒「女酒」はきめ細かな口当たりと芳醇な甘さが特徴

伏見は豊臣秀吉の伏見城築城をきっかけに酒造りが盛んになり、江戸時代には水陸交通の中心として発展し、明治中期から大正時代にかけて日本有数の酒どころとなりました。

今まで20を超える蔵元がそれぞれの技を競いあっています。酒造り工程の見学やきき酒が楽しめる酒蔵も多く、大人の休日を楽しむのにはピッタリの観光地です。

そんな伏見の日本酒造りを古くから支えているのが、伏水(ふしみず)と呼ばれている質の良いわき水です。

ミネラル分をバランスよく含んだ中硬水の伏水で造られたお酒は、きめ細かな口当たりとほんのりとした甘さが特徴で、デリケートで雅びやかな京料理との相性もバッチリです。

そのまろやかでソフトな味わいから、伏見の日本酒は「女酒」と呼ばれています。その反対で、「男酒」と呼ばれているのが灘の酒。ミネラル分の多い「宮水」で仕込んだ切れ味のよい辛口が特徴となっています。

伏見の「女酒」を代表する日本酒!おすすめ純米吟醸3選

それではまず、伏見の「女酒」の中でも比較的手に入りやすく、かつコストパフォーマンスにもすぐれた純米吟醸酒をご紹介しましょう。

京都の純米吟醸①「桃の滴 純米吟醸」

俳聖・松尾芭蕉が京で遊んだときに詠んだ、「我(わが)衣に ふしみの桃の雫せよ」という句にちなんで名づけられた京都の日本酒です。

優しい果実香とおだやかな口当たり、ほのかにまったり感のある味わいは、まさに白桃のしずくといった感じです。

蔵元の松本酒造は寛政3年(1791)創業の歴史ある蔵。「桃の滴」のほかに「日出盛」という人気ブランドを持っています。

高瀬川沿いに建つ八角形のレンガ煙突が印象的な、美しい蔵の建物は、京都市から「歴史的意匠建造物」と「重要景観建造物」に、また文化庁からは「登録有形文化財」にそれぞれ指定されています。

桃の滴の紹介ページ

京都の純米吟醸②「英勲 純米吟醸」

グラスにそそぐとフルーティーな香りがただよい、キリッとした口当たりの中にもふくらみを感じる、飲みごたえある京都の日本酒です。

「京都のみで生産され、京都の酒蔵だけが使用を許され、一切食用にもならない」という特殊なルールのもとで栽培されている、京都産の酒造好適米・祝(いわい)の特性を引き出した上品な味わいです。

蔵元の斎藤酒造は、明治28年(1895)の創業時は「柳正宗」「大鷹」などのブランドを使っていましたが、大正天皇の御大典を記念して「英勲」になったとのことです。

「淡麗優雅(たんれいゆうが)」を理想にかかげ、全国新酒鑑評会ではなんと14年連続金賞に輝いています(歴代1位)。

英勲 純米吟醸の紹介ページ

京都の純米吟醸③「玉乃光 純米吟醸 凛然山田錦」

おだやかな吟醸の香りとともに、天然の酸味とうまみのバランスが取れた、スッキリとして飲み飽きない味の京都の日本酒です。

蔵元の玉乃光酒造は、延宝元年(1673)に紀州和歌山城下で創業です。戦時下の和歌山大空襲で蔵屋敷が焼けてしまったあと、昭和27年(1952)に伏見で再起をはかりました。

そして1964年に業界に先がけて純米酒を復活させて以来、ひたすら純米酒のみを造り続けている蔵元として全国的に知られています。

玉乃光の紹介ページ

伏見だけじゃない。京都の酒の奥深さを知る逸品の日本酒3選

京都の酒イコール伏見と思われがちですが、決してそれだけではありません。ここでは京都の洛中(京都市内中心部)や、日本海側で仕込まれた個性派の逸品をご紹介します。

京都の奥深い日本酒①「玉川 自然仕込 特別純米酒」

鼻の奥をくすぐるかぐわしい香りと、舌の上でじんわりと広がる米のうまみが特徴の骨太な京都の日本酒です。常温でもおいしく飲めますが、この酒のよさを引き出すにはぬる燗がおすすめです。おでんや煮物などうまみとコクの多い料理にはピッタリです。

蔵元の木下酒造は、日本海に面した京都府北部の丹後市久美浜町で天保13年(1842)に創業。このあたりは漁業が盛んなせいか、海の幸と相性抜群の、しっかりとした辛口食中酒となっています。

2007年からはオックスフォード大卒の英国人フィリップ・ハーパー氏が杜氏をつとめ、全国新酒鑑評会で、外国人杜氏として史上初めての金賞に輝いています。

玉川の紹介ページ

京都の奥深い日本酒②「聚楽第 特別純米酒 袋吊り雫」

りんごのようなフルーティーで甘い香りと、まろやかな口当たり、キレのよいのどごしの京都の日本酒です。京都産の酒米を使用し、ろ過などを差しひかえた自然流の造りが特徴です。

蔵元の佐々木酒造は明治26年(1893)の創業。俳優・佐々木蔵之介さんの実家としてもよく知られており、すぐ下の弟さんが蔵の跡を継いでいます。

洛中に残ったただ一つの酒蔵で、千利休が茶の湯にも使ったとされる名水「金明水・銀明水」を仕込み水に使用。すべての酒を洛中に代々伝わる手造りの技法で造り続けています。

聚楽第の紹介ページ

京都の奥深い日本酒③「大辛口 酒呑童子」

天然の乳酸菌をいかした山廃仕込みの本醸造酒。日本酒度+13.0〜+15.0でデータ上はかなりの辛口(※+の数字が高いほど辛い日本酒です。

一般的には1桁)ですが、ただ辛いだけじゃなく、うまみが乗ったバランスのいい味わいなので、食中酒としてはピッタリです。

蔵元のハクレイ酒造は、天保3年(1832)に日本海に面した宮津市の丹後由良で創業。ハクレイは漢字では「白嶺」と書きます。

九代目の主人が冬の朝、丹後富士とよばれている「由良が岳」の嶺(いただき)に、真っ白な雪が積もった様子をみて名づけたとのことです

大辛口 酒呑童子の紹介ページ

大手蔵の底力を感じる日本酒!お手頃な本格純米酒3選

地酒ファンの中には、「大手メーカーの酒なんて…」と飲まず嫌いで敬遠される方も少なくありませんが、そんな人にこそお試しいただきたいのがここでご紹介する3本です。

京都の純米酒①「松竹梅 三谷藤夫 山廃純米」

「現代の名工」に選ばれた三谷藤夫杜氏の名をブランドにかかげ、五百万石を60%までみがいた山廃仕込みのおいしい京都の日本酒です。豊かなうまみとふくらみを保ちながら、キレがいいからグイグイと飲めてしまいます。

宝酒造は天保13年(1842)に創業。伏見だけでなく全国に醸造工場を持ち、この「三谷藤夫」も実は灘の「白壁蔵」で造られた酒。灘の「男酒」の仕込み水(宮水)と、伏見の「女酒」の伝統の技が産んだ見事なコラボレーションです

三谷藤夫の紹介ページ

京都の純米酒②「黄桜 S純米大吟醸」

全国新酒鑑評会で連続金賞受賞した有名な杜氏さんが仕込みました。飲みきりサイズのスマートなボトルは、ちょっとした手みやげにもよろこばれそうです。

山田錦を50%精米し、10度の低温でじっくりと長期発酵させることで。華やかでフルーティーな香りと、お米のうまみを引き出した純米大吟醸の日本酒です。

黄桜酒造は昭和26年(1951)の設立。古い蔵ばかりの京都伏見では後発組ですが、京都初の地ビールレストラン「カッパカントリー」や、日本酒造りと地ビール造りが同時に見学できる「伏水蔵」を作るなど、積極的に日本酒ファンの開拓に取り組んでいます。

黄桜 S純米大吟醸の紹介ページ

京都の純米酒③「ヌーベル月桂冠 純米吟醸」

青リンゴをイメージさせる華やかな香りと、米のうまみをほどよく感じさせるスッキリした辛口の味わいの日本酒です。洋風のテーブルセッティングにも合うレトロ調のおしゃれなボトルは、第11回ガラスびんアワード2014(主催:日本ガラスびん協会)で最優秀賞に輝いています。

蔵元の月桂冠は、寛永14年(1637)に「笠置屋」の屋号で創業。瓶詰め清酒の発売や常温で流通できる生酒の発売、年間を通じて酒造りができる四季醸造蔵の実現、「糖質ゼロ」清酒の開発など、業界初の取り組みにも積極的です。

ヌーベル月桂冠 純米吟醸の紹介ページ

まとめ

いかがでしたでしょうか。京都では「日本酒電車」や「伏見の清酒まつり」をはじめ、日本酒関連の企画も多く開催されています。また2017年6月1日には「京都酒蔵館」が下京区にオープンしました。

そのため、京都全域の日本酒が一箇所で気軽に楽しめるようになりました。チャンスがあればぜひ一度足を運んで、京都の酒の奥深さを堪能されてみてはいかがでしょうか。

それぞれ紹介したお酒はインターネットでも購入できる商品なので、ぜひ参考にしてください。

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