世界三大夜景ナポリ・サンタルチア港の”卵城”を見に行こう!

サンタルチア港の卵城

「ナポリを見てから死ね!」というイタリアのことわざがあります。

世界三大夜景の一つに数えられるナポリは、海と火山に囲まれた風光明媚な名所として知られ、その美しい景観を見るまでは死ぬことができないという意味です。

そんな港町ナポリの景観を代表するのが、サンタルチア港です。

沖合に浮かぶ要塞”卵城”からは、遠くに見えるヴェスヴィオ火山が望め、港一帯を含めた壮大なパノラマが広がります。

1. サンタルチア港と卵城の波乱万丈な歴史

サンタルチア港の卵城はナポリでもっとも古い要塞。
港の美しい景観と合わせて、ナポリ観光の定番中の定番です。
ところで*卵城*という変わった名前の由来はどこから来ているのでしょうか。実際に卵城を訪れてみても、卵型の形をしているわけではありません。

じつは卵城の名前の由来は古代の伝説から来ています。

それは古代ローマの詩人ヴェルギリウスが残した次の言葉です。

「城の基礎に埋め込まれた*卵*が割れたとき、ナポリは滅びるだろう」

卵城はもともと古代ローマの時代に皇帝の別荘として建設されたのがはじまりです。

11世紀にノルマン人がナポリを支配したときに本格的に要塞として利用されるようになりました。

ちなみにナポリを滅ぼす呪いの卵を城に埋め込んだのは、このときのノルマン人だという説もあります。

その後は修道士のための施設として利用さりたり、14世紀のアンジュー家もとで再び要塞となったり、波乱万丈な歴史を経験します。17世紀には完全に壊されてしまい、その後再建されています。

ちなみに卵城の伝説についてはいろいろな説があるので、ナポリに来た際には地元の人たちに聞いてみると楽しいですよ。

2. “卵城”に登ろう

サンタルチア港に来たら、ぜひとも卵城に登ってみましょう。
冒頭でお伝えした、「ナポリを見てから死ね」という言葉の由来になったナポリの美しい景色とは、この卵城の屋上から見た景観を指しています。

ちょうど海に突き出たかたちの卵城からは、遠くのヴェスヴィオ火山を背景に美しいパノラマが楽しめます。

港から続くゲートから中に入って通路を昇ると、一番上の屋上部分まで行くことが出来ます。卵城は入場無料で一般開放されています。開放時間は10時から18時まで。日曜と祝日だけは13時に閉まってしまうので注意しましょう。

屋上までの道中はまさに中世の要塞の雰囲気がそのまま残っており、見どころが沢山あります。

そして屋上へと足を一歩踏み出すと、そこには美しいサンタルチア港を一望できる絶景が広がっています。

沖合にはレモンと青の洞窟の島、カプリ島が浮かんでいるのが見えます。港の反対側には、ヴェスビオ火山が目の前に迫っています。

壁に開けられた小さな窓のところには大砲がいくつも置かれています。城塞として利用されていた時代には、ここから実際に大砲を撃っていました。

2. 夜景を見るならポジリポの丘から

ナポリの景観は昼と夜で全く別の良さがあります。
昼間の長めも素晴らしいものですが、せっかくナポリに来たのなら世界三大夜景と呼ばれるナポリの夜の眺めもみておきましょう。

サンタルチア港を一望できる有名なビュースポットをご紹介します。

ポジリポの丘 Posillipo hill(Panorama sulla Citta)と呼ばれ、展望台のある公園がポジリポ地区の高台にあります。

メルジェリーナ(Mergellina)駅から歩いて少し行ったところにあるフニコラーレに乗り、サン・アントニオ(S.Antonio)駅で降ります。そこから坂を登ること10分ぐらいの場所に展望台があります。

このあたりは閑静な高級住宅街で観光客の集まる場所ではありませんが、港付近とはまた別の良さが感じられるエリアです。

展望台のある公園自体は特に何かがあるというわけではないのですが、ここから見下ろす夜景は格別のものがあるといえるでしょう。旅行雑誌などでよく見かけるナポリの夜景の写真は多くがこの場所で撮られたものです。

サンタルチア港の卵城