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東京の日本酒は旨みが魅力!都内の酒蔵からおすすめ美酒を厳選

公開日:2021.11.23 更新日:2023.09.28

目次

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美味しい日本酒と聞くと、新潟や山形、秋田などのいわゆる米どころや、名水に恵まれた地域での酒造りをイメージされる方が多いと思います。しかし、東京都内でも絶品の地酒が造られているのをご存知でしょうか。

東京は良質な地下水や伏流水に恵まれており、江戸時代から酒造りが盛んでした。当時の江戸で造られていた日本酒はどぶろくのようなにごり酒であり、江戸っ子の間では、上方(関西)から船で運ばれてくる清酒の方が珍重されていました。

つまり、江戸っ子が支払う酒代のほとんどが上方へ流れてしまっていたわけです。そこで、江戸からのお金の流出を憂いた時の老中松平定信が、幕府の米を地元の酒蔵に貸し与えて清酒づくりを命じました。

このことをきっかけに、江戸の酒造りは大きく発展したと言われています。今回の記事では、そんな東京の日本酒に関して紹介しています。ぜひ参考にしてください。

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東京の日本酒は料理に合う芯のしっかりした味が特徴

明治時代には、東京23区内だけでも60以上の日本酒の酒蔵があったそうです。そして現在は東京都全域で9つの酒蔵が、多摩川水系などから流れる良質な地下水や伏流水を使って、おいしい日本酒を造り続けています。

もともとは濃醇甘口の酒が主流と言われていた東京の日本酒ですが、現在は全般に切れ味のよい辛口タイプのものも増えるなど、時代の流れと嗜好の多様化を受けて甘辛の幅は広がってきました。

やはり東京の日本酒は、天ぷらやどじょう鍋、うなぎの蒲焼、味噌田楽、蕎麦など、醤油のきいた濃厚な味付けが多い江戸の伝統料理に合う、芯のしっかりとした骨格のある味わいが基本になっていると言えるでしょう。

【純米大吟醸】東京の実力を見せつける絶品の日本酒3選

それでは「東京の日本酒ってこんなに旨いのか」と心から思わせてくれる、選りすぐりの純米大吟醸を3つご紹介しましょう。

東京のおすすめ日本酒①「澤乃井 芳醸参拾伍 純米大吟醸」

「澤乃井」は東京の地酒の中では最も有名な銘柄であり、その中でも蔵元渾身の一本としておすすめなのが、この芳醸参拾伍 純米大吟醸です。

山田錦を35%まで精米し、昔ながらの麹作りの方法を用いてじっくりていねいに造られています。華やかでインパクトのある吟醸の香りと、気品のあるやわらかな味わいが特徴です。

「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」2017大吟醸部門で最高金賞を受賞しています。蔵元は元禄15年(1702)創業の小澤酒造。祖先は武田信玄の遺臣の末裔と伝えられています。

蔵元自慢の仕込み水から生まれる酒は、すっきりとした淡麗さの中にふくらみのあるコクを秘めた、奥の深い辛口タイプが中心です。

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東京のおすすめ日本酒②「嘉泉 純米大吟醸 吟の舞」

兵庫県産の山田錦を35%まで精米し、低温発酵により生み出された純米大吟醸です。華やかな香りとなめらかな口あたりが特徴で、2度開催された東京サミット(昭和61年・平成5年)で各国のVIPたちにも絶賛された、東京を代表する銘酒です。

多摩川のほとり福生の蔵元・田村酒造場は、文政5年(1822)の創業。自宅の敷地内の井戸に、酒造りにぴったりな中硬水の伏流水を得た喜びから、酒銘を「嘉泉」と定めたと伝えられています。

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東京のおすすめ日本酒③「多摩自慢 純米大吟醸 たまの慶」

酒造好適米の五百万石を50%まで磨いた純米大吟醸。しぼりたての生酒をビンに詰めた状態でていねいに火入れをしているため、ゆたかな米の香りがしっかりと残っています。

また熟成させているため、口あたりがなめらかで飲みやすさも際立っています。ぬるめの燗にしても、冷やしても楽しめます。華やかなラベルは贈り物にも最適です。

蔵元の石川酒造は文久3年(1863)の創業。秋から初春の頃にだけ仕込みを行う、昔ながらの「寒造り」を今も続けている蔵です。

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【本格派】東京の日本酒らしさを今に受け継ぐ銘酒6選

続いて毎日の食卓でぜひ料理といっしょに楽しんでほしい、コストパフォーマンスにすぐれた本格志向の銘酒を6つご紹介します。

東京のおすすめ日本酒④「屋守 純米中取り無調整生」

「屋守」と書いておくのかみと読みます。酒を搾るときに一番味わいのった部分のみを詰めた「中取り」の純米酒で、ろ過をしていないため米の芳醇な旨みが広がります、

心地よい酸がバランスよく調和した濃醇旨口で、ほのかに感じられる苦みが、あと味をスッキリとさせるアクセントになっています。

和食はもちろん、旨みの強いイタリアンでも合わせてみたいようなしっかりとした味です。豊島屋酒造は、志村けんさんの故郷として全国的に知られている東村山の蔵元です(本社は東京都千代田区)。

慶長元年(1596)年に、初代豊島屋十右衛門が江戸の神田鎌倉河岸で酒屋兼一杯飲み屋を始め、江戸では草分けとなる白酒の醸造を始めて大いに賑わったのが、現在に至る礎となっているそうです。

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東京のおすすめ日本酒⑤「千代鶴 特別純米 奥多摩」

酒造好適米の五百万石を使って、地下170mから汲み上げた清冽な水で仕込んだ特別純米酒です。さらりと軽い口当たりと、やや辛口なテイストの中に、ほんのりとした甘みがアクセントとなっています。

蔵元の中村酒造は文化元年(1804)の創業。冬の冷え込みが厳しく、酒造りに非常に適した気候のあきる野市に蔵を構えています。

酒造用具蔵を改築した「酒造り資料館」は、年末年始以外は毎日12時から17時まで見学が可能です(ただし酒蔵見学は要予約)。

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東京のおすすめ日本酒⑥「国府鶴 純米中屋久兵衛」

「国府鶴」と書いてこうづると読みます。おだやかな香りと濃厚な米の風味が口の中いっぱいに広がる、本格志向の純米酒です。

蔵元の野口酒造店は万延元年(1860)の創業。酒銘の「國府鶴」は、奈良時代に東京、埼玉、神奈川の一部が武蔵国と呼ばれ、府中の武蔵総社大国魂神社に政治の中心となる国府が置かれたことに由来しています。

今もなお「國府鶴」は、武蔵総社大国魂神社の御神酒です。ちなみにこの蔵の先代(6代目)当主は、かつて府中市長を3期12年務めた地元の名士でもありました。

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東京のおすすめ日本酒⑦「喜正 純米酒」

酒造好適米の五百万石を60%精米して作った、米本来の旨みが楽しめる濃醇な味わいが特徴の正統派純米酒です。

料理に合わせやすく、冷やでも燗でもおいしくいただけますが、東京国税局の酒類鑑評会・燗酒部門で優等賞を受賞したことでも分かる通り、燗にするとよりいっそう旨みとコクが引き立ちます。

蔵元の野崎酒造は明治17年(1884)の創業。全国新酒鑑評会では6年連続で金賞を受賞している実力蔵です。

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東京のおすすめ日本酒⑧「桑の都 特選吟醸」

ほんのり控えめな果実系の吟醸の香りと、意外にゆたかな米の旨みが特徴の、スッキリとしてまろやかな口あたりの辛口系吟醸酒です。

蔵元の小澤酒造場は大正15年(1926)の創業。酒銘の「桑の都」は、甲州街道の宿場町として栄えた八王子は織物も盛んで、かつて「桑都(そうと)」と呼ばれていたことに由来していますが、現在は八王子市街ではなく高尾山の麓で醸造を行っています。

「澤乃井」の蔵元である小澤酒造の分家筋にあたります。

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東京のおすすめ日本酒⑨「丸眞正宗 純米吟醸」

ほんのり落ちついた香りとやわらかな旨み、そしてすっきりとしたキレを併せ持った品のよい純米吟醸酒です。食中酒にも最適で、吟醸酒でありながらぬる燗にしてもおいしくいただけます。

「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」2011食中酒部門で金賞を受賞しています。季節限定の純米吟醸しぼりたてもおすすめです。

蔵元は東京23区内でただ一つの蔵となった小山酒造です。創業は明治11年(1878)で、もともと埼玉の造り酒屋の次男坊だった創業者が、良質な湧き水が豊富な赤羽岩淵を気に入り、独立して酒蔵を立てたのが始まりとのこと。

「丸眞」の酒銘も、「まるまる本物」という意味で初代がつけたそうです。ただ残念なことに、2018年の2月28日をもって清酒製造業から撤退するとHP上で発表されており、赤羽の地で醸される丸眞正宗が飲めるのはこの数年以内となりそうです。

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まとめ

国内外から多くの観光客が訪れる国際都市・東京では、毎夜のように世界各国の美酒、銘酒によって乾杯のグラスが傾けられています。

そうした中、地方では手に入りにくい東京のおいしい地酒で、東京を訪れたお客さまを「おもてなし」するのも一興かと思います。

この記事をきっかけに、ぜひ東京の旨い日本酒にも目を向けてみてください。

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