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トルコ料理はなぜ入ってるの?世界三大料理の特徴や食材を紹介

公開日:2021.10.20 更新日:2022.11.08

目次

「フランス料理」「中華料理」「トルコ料理」は世界三大料理と言われています。どれも宮廷料理として発展し、その国の支配下にある地域を中心に広がって行きました。そして、広がった先でもその地域の料理と融合し形を変えて親しまれています。

今回の記事では、世界三大料理の家庭料理や各地方の郷土料理という多様なバリエーションなど、イメージするレストランでの料理について記述していきたいと思います。

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世界三大料理について

フランス料理と中華料理は日本でもなじみが深く、納得する方も多いと思いますが、なぜ世界三大料理にトルコ料理が入っているのか疑問に思っていることも多いではないでしょうか。

それは、やはりトルコ料理が周辺のアラブ、ギリシア、東ヨーロッパの食文化を広く取り入れ、また広く拡散したという歴史的文化的背景があるからです。

14世紀から20世紀初頭まで長らく地中海一帯に勢力をふるっていたオスマントルコ帝国の時代に取り入れられた各国の料理はトルコ料理となって逆輸出されさらにオスマントルコの範図を超えてポピュラーになっていったのです。

日本でもなじみのあるロールキャベツやピーマンの肉詰めなどの料理はトルコがルーツだと聞けば、少しは腑に落ちるでしょうか。

しかし、この「世界三大料理」の定義は主に欧州の料理研究家などにより、かなり昔になされたものなので、現代の世界的な知名度や評価、私たちの感覚とは必ずしも一致しないところがあるのも事実です。

では、その世界三大料理の「フランス料理」「中華料理」「トルコ料理」について紹介していきます。

世界三大料理の一つ目「フランス料理」

世界三大料理 フランス料理

フランス料理の特徴

フランス料理の特徴は、何といってもソースが高度に発達し、洗練されたものであることです。フランス料理の原型はイタリア料理なのですが、イタリア料理がどちらかというと素材を生かしたシンプルな調理法が多いのに比べ、フランス料理は素材とソースを組み合わせて複雑で奥行きのある料理、というイメージです。

コース料理の場合、料理が出てくる順番は、オードブル→スープ→魚料理→肉料理→チーズ→デザートですが、レストランによってはオードブルやデザートが複数種類出てきたり、肉料理の前に口直しのシャーベットが出されたりすることがあります。

反対に、いくつかを割愛する場合もあります。和食と同じく、カジュアルなレストランほど食事は短時間、安価、品数が少ないと考えて良いでしょう。

一昔前まではバターソースやホワイトソースなどこってりとしたイメージだったフランス料理も、近年では時代の流れに合わせてヘルシーで素材を生かす調理法が多くなってきました。

フランス料理の代表的な食材と料理

よく知られている特徴的な素材はフォアグラ、トリュフ、エスカルゴ、ジビエ(野生動物の肉)、ホワイトアスパラガスなどですが、1つの村に1つのチーズと言われるほど多様なチーズ、テーブルワインからグランクリュまで星の数ほどあるワイン、クロワッサンやバゲットに代表されるパンの数々…魚介などもよく食され、フランス料理に広がりを持たせています。

ソースはよく知られているマヨネーズソースをはじめ、さっぱりとしたヴィネグレットソース、ビーフシチューのようなドゥミグラスソース、甲殻類の味噌を使ったアメリケーヌソースをはじめ枚挙にいとまがありません。

メニュー名としてはコンソメスープ、テリーヌ、ポトフ、カスレ(白いんげん豆と肉の煮込み)、リエッ(パテ)などなど日本で馴染みのものだけでも多々あります。

スイーツもカヌレ、ガレット、マドレーヌ、マカロンなどなど、こちらもおなじみのものが数多くあります。

フランス料理のマナー

一見堅苦しそうなフランス料理ですが、マナーのポイントさえ押さえておけばさほど緊張する必要はありません。まず、たくさん並んだフォークやナイフは外側から使います。

ナイフとフォークを皿の上に並べて置けば食べ終わったというサインになります。食べ途中の場合は皿の上にハの字にして置いておきます。

ナフキンはオーダーを済ませ、初めのドリンクや料理が出てくる前に膝に広げます。中座する時は軽くたたんで椅子の上に、食事が終わったら畳まずに適当にテーブルの上に置いておきます。「畳むのを忘れるほど料理が美味しかった」という意味なのだそうです。

その他ワインのテイスティングの仕方やフィンガーボールの使い方など、色々細かいことはありますが、気になることがあれば事前に調べておくのも良いでしょう。基本的には皆が気持ちよく食べられるマナーを守っていれば良いのです。

農業国フランスの産物はACC法によって厳しく品質管理されているので、国際的にも非常に信頼があります。そのようなこともフランス料理が世界中に広がり、親しまれていることに関連があるのかもしれません。

世界三大料理二つ目「中華料理」

世界三大料理 中華料理

中華料理の特徴

広い国土と長い歴史の中で、実にバラエティーに富む料理として発展してきた中華料理の特徴を一言で述べるのは難しいのですが、冷たい料理や飲み物が少ないこと、油を多用して強い火力で調理するものが多いことなどは挙げられるでしょう。

調理法は高度に発達し、例えば青菜を炒めること一つにも時間の長短や技法、調味料の組み合わせで100種類以上のバリエーションができるほどです。

中華料理の代表的な食材と料理

中華料理の特徴は、「空を飛ぶものは飛行機以外、四つ足の物は机と椅子以外なら何でも食べる」などと揶揄されるくらい多種多様な素材を使用することです。

日本ではよく中華料理を4つに分類しますが、それぞれの特徴と代表的な料理は次の通りです。北方系の「北京料理」は塩辛く味の強いものが多く、北京ダック、ジャージャー麵、水餃子などがポピュラーです。

西方系の「四川料理」はスパイシーで辛いものが多く、麻婆豆腐、唐辛子入り麺のサンラータンなどが有名です。南方系の「広東料理」は素材の味を生かした比較的優しい味のものが多く、日本では一番普及しています。

代表的な料理にはシュウマイ、エビ蒸し餃子、チャーシューなどおなじみのものが多くあります。東方系の「上海料理」は甘味を感じられるものが多く、八宝菜、小籠包、ワンタンなどが代表格です。

食事と一緒に老酒(紹興酒など)や中国茶を飲めば、中華料理の美味しさも倍増します。お茶は定番のウーロン茶だけでなく、ジャスミン茶や鉄観音など色々なものに挑戦してみると面白いです。

レストランによってはさらに色々なお茶を揃えている所もあります。大皿に盛られた料理を円卓に座って順に取り分ける伝統的な食べ方の他に、飲茶形式、フランス料理のように1人分が一皿ずつ出されるヌーベルシノワ形式などもポピュラーになってきました。

中華料理の食事のマナー

大勢でわいわい食べるイメージの中華料理はあまり堅苦しいマナーはありませんが、円卓の場合は出入り口に遠い席が上座なので、ゲストや目上の方に座ってもらいましょう。

中華料理は客が食べきれないくらいの量を出すのがマナーなので、残すことは悪い事ではありせん。かえって無理して全部食べると「まだ足りない」ということにもなってしまいます。

日本人同士で食べる時はこの限りではありませんが、中国の方に招待された時は覚えておくと良いでしょう。

世界三大料理の三つ目「トルコ料理」

世界三大料理 トルコ料理

トルコ料理の特徴

トルコ料理は中東、ギリシア、ブルガリアなど地中海、黒海沿岸の料理の影響を受けています。シルクロードが通っていたトルコにはアジアからヨーロッパまでの広い範囲の香辛料や調理法が集積され、豊かなバリエーションを持つ料理に発展しました。

ヨーグルトを多用するなど日本とは違う面もありますが、概してさほどスパイシーでなく日本人の口には合いやすい料理です。ただ盛り付けは単純で、こちらの面ではあまり発達しなかったようです。

トルコ料理の代表的な食材と料理

トルコはイスラム教信者が多いので豚肉はほとんど使われませんが、牛羊鶏をはじめ、魚介類、豆類など多くの食材を使います。

野菜はナス、タマネギ、トマト、キュウリなど日本でもおなじみのものが多くあげられます。ピスタチオ、アーモンド、松の実、クルミなどのナッツ類、ブドウ、イチジク、アンズ、サクランボ、メロン、レモンなどの果物もよく使われます。

いずれも奇抜な食材ではないので、日本人でも慣れやすいと言えるでしょう。香辛料はコショウ、コリアンダー、クミン、パプリカなどですが、あまり多用はされず、料理も比較的マイルドで食べやすいものが多いのが特徴です。その他、オリーブオイルやヨーグルトなどが調味料のように用いられます。

料理名としては前菜の「野菜や豆のペースト(フムスまたはエズメ)」「ナスやピーマンの肉詰め(ドルマ)」「キャベツやぶどうの葉で具を包んだもの(サルマ)」などはトルコ語で名前を知らなくても料理自体は日本でも市民権を得ているものが多くあります。

メインの「ケバブ」には串刺しのシシュケバブ、ひき肉を使ったアダナケバブ、塊をあぶって焼けた部分からそぎ落としていくドルネケバブなどがあります。

ギリシア料理にも見られるムサカ、肉団子のようなキョフテなどもポピュラーになってきました。サバのサンドイッチ、ムール貝に詰め物をしたミディエ・ドルマスなども現地ではよく食べられる料理です。

米料理の種類も豊富で、ほとんどがピラフのような炊き込みご飯で、それだけでも美味しく食べられます。

デザートではナッツを層状に重ねたバクラヴァ、米を使ったライスプディング、ドンドゥルマと呼ばれる伸びるアイスクリームも一時期話題になりました。

このようにトルコ料理は多様で日本でなじみになって来たものも多く、知るほどに世界3大料理と呼ばれることに納得を覚えます。

トルコ料理の食事のマナー

トルコ料理のマナーは普通のスプーンやフォーク、ナイフなどを使う西洋料理と同じと考えて良いでしょう。ただ、現地ではイスラム教の慣習で女性のラフな格好は好まれませんのでショートパンツやノースリーブでのレストラン来店は避けた方が無難です。

また、トルコ独特の慣習で香水のような強い香りを手に振りかけたりおしぼりに浸みこませたりすることがあります。

日本でトルコ料理店もだいぶ増えてきましたが、それでもまだ価格的には安いわけではなく、何よりもどんな料理が分からないのでトライしてみようという人が少ないのが事実です。

世界3大料理であることを知った皆さんは、ぜひ今度トルコレストランに足を運んでみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。以上が世界三大料理と呼ばれている「フランス料理」「中華料理」「トルコ料理」の特徴を紹介致しました。ぜひ、上記を参考にしていただき、本場の美味しい料理を食べる旅行に行ってみてください。

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