『アートと温泉』香川県の直島でオリジナルの癒しの旅行を体験

直島の美術とアート旅

旅行スタイルは人によって様々ですが、インスタ映えスポットを訪れる、話題のスイーツを食べるなどいろんな「したいこと」があるのではないでしょうか。

「中には特に何も決めてないけれどどこかに行きたい!」と思っている方も多いはず。今回、身も心も癒す旅をテーマに「アート×いい湯」な旅をまとめてみました。

『アートと温泉』香川県の直島でオリジナルの癒しの旅行を体験

直島の美術とアート旅

香川県に属する瀬戸内海に浮かぶ島、直島。ここはアートな島として有名です。島にはいくつものアートスポットがあります。代表的な美術館は地中美術館とベネッセハウスです。

地中美術館は、その名の通り、建物の大部分が地中にあります。島の美しい景観を損なわないように地中につくったそうです。建物の設計は安藤忠雄氏なので建物自体が芸術作品です。

四方の壁にモネの睡蓮が展示されている部屋やウォルター・デ・マリアの2.2mの球体と金箔が施された木彫りを広々とした空間に配置した作品などがあります。

この美術館はわずか3人の作家の作品を展示しているのですが、作品の多くが、島の自然も作品の一部になっています。例えば照明は自然光で、時間や天気によって作品の見え方が変わります。

空自体を作品にしている空間もあります。まさに直島の自然と一体となる作品たちは、直島でしか観られません。

ベネッセハウスは美術館とホテルが一体になった建物で、これも安藤忠雄氏の設計です。

「自然・建築・アートの共生」をコンセプトに建てられています。直島に滞在した作家がこの地のために制作したものや直島にあるもので作り上げたものなどが展示されています。

面白いのがこの建物には、運が悪ければ気付かずに通りすぎてしまう作品もあります。須田悦弘氏の「雑草」という作品で、コンクリートの隙間から本物そっくりの雑草が生えています。

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直島には屋外にも至るところにアート作品があります。無料で観られるのが嬉しいところ。アート探しに島を巡るにはバスかレンタサイクルが便利です。

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アートを楽しんだ後は「I♡湯」へ。アーティストの大竹伸朗氏が手掛けた施設で、実際に入浴できます。外観の奇抜なデザインに圧倒されます。

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内部も奇抜で浴槽のタイル画や壁の絵、そしてなぜか壁の上に立つ大きな象。独特な世界観にどっぷりと浸かりながら、お湯にどっぷり浸かれる一風変わった銭湯です。

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大原美術館×たまの湯 
岡山県倉敷市にある倉敷美観地区には大原美術館があります。この美術館は日本で初めての私立西洋美術館です。

昭和5年に建てられた本館はギリシャ神殿風ですが、江戸時代の風情が残る町並みに違和感なく溶け込んでいます。入り口ではロダンの彫刻が迎えてくれます。

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展示品には教科書に載っている有名画家の作品がずらり。モネやゴーギャン、ピカソ、ルノワール、岸田劉生、満谷国四郎など挙げると切りがありません。

工芸・東洋館の建物の横にはフランスにあるモネのアトリエから株分けされた睡蓮があります。絵画「睡蓮」と本物の睡蓮を楽しめるのも大原美術館ならではです。

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大原美術館は現在3つの建物で構成されています。本館や分館、工芸・東洋館です。2020年には新しい館がオープンする予定です。

分館の前にはロダンの彫刻があり、芝生の上に黒い石が配置されています。これは瀬戸内海と島々を表しています。よく見ると石に波しぶきが表現されています。

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倉敷美観地区から車で約50分のところに「たまの湯」という温泉があります。倉敷市の隣の玉野市に属する、海沿いにある温泉です。

(ちなみにたまの湯の目の前には港があり、直島行きのフェリーが出ています)。

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この温泉は観光客というより地元の人に人気です。温泉の種類が多く、寝て入れる風呂、船を眺めながら入れる露天風呂、信楽焼の陶器を使った陶器風呂などがあります。

塩サウナという身体に塩をすり込んで発汗作用で毒素を出すサウナは特に女性に人気です。リラクゼーションも充実しており、各種エステ、アカスリがあります。

お食事処、休憩スペースがあるので一日中楽しめます。

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たまの温泉のすぐ近くにチヌのオブジェがあります。カラフルなチヌは近づくとびっくり!洗濯ばさみや壊れたおもちゃ、ポリタンクなどの集合体というのに気が付きます。

これは周辺の沿岸や湖で拾い集めたゴミからできているのです。ゴミがアートに生まれ変わって今ではシンボル的存在になっています。

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砂の美術館×三朝温泉 
鳥取と言えば鳥取砂丘。砂丘のすぐそばには砂の美術館があります。世界トップクラスの砂像彫刻家が造り上げた彫刻が並んでいます。展示品は期間によって変わります。

2019年1月6日までは「砂で世界旅行・北欧編」をテーマに北欧に関するものを展示しています。アンデルセン童話の世界、バイキング、動物たち、表情がいきいきとしてまた迫力があります。

砂であることを忘れてしまうほど美しく繊細です。

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一方で、砂でできているからこそ儚さも感じられます。会期が終われば崩されます。もったいないですが、次はまた新たな作品が登場します。

同じ美術館でも内容は全く別物になるので何度でも楽しめるのが特徴です。

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砂の美術館から車で約1時間走れば三朝温泉があります。

三朝温泉の湯は42度と高めで、世界屈指のラドン含有量を誇り、肌がつるつるになります。細胞を活性化させる自然治癒力を高める効果があるそうです。

温泉街には足湯が4ヶ所あります。中には飲める飲泉があるので水筒を持って行くのをおすすめします。少し塩っ気のあるトロリとしたお湯です。

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宿に泊まって宿の温泉を楽しむのも良し、日帰り温泉も良し、そして河原には無料の露天風呂があります。簡単な仕切りしかないので、見えそうでかつ混浴なので女性は入るのには勇気がいると思います。

筆者は勇気がなかったのですぐ隣の足湯で終わらせましたが、入った人の話ではいい湯とのこと。河原の露天風呂はさぞかし開放的な気持ちになれるでしょうから勇気があればぜひ。

写真は夜に足湯の方から撮ったものです。

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道後ぎやまんガラス美術館×道後温泉 
愛媛県松山市にある道後ぎやまんガラス美術館は小高い丘にあります。コバルトブルーの水と草花の緑、真っ白な建物のコントラストが美しい美術館です。

館内には江戸時代の希少なガラス製品、明治や大正時代のガラス工芸品など約300点が展示されています。外のきらびやかな雰囲気と違い、中は照明が落とされているのでしっとりとした気持ちで鑑賞することができます。

精巧な模様を刻まれたガラスを観ていると日本人の器用さに改めて感心します。

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カフェダイニングが併設されているので庭園を眺めながら食事もできます。庭園には白鷺のオブジェやワインボトルの滝などガラスを使ったオブジェが飾られています。

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美術館から歩いて3分程すると道後温泉本館があります。道後温泉のシンボル的存在の本館は1894年に建てられました。木造の壁や柱がその歴史を物語っています。

中はさらに歴史を感じます。ロッカーや脱衣場の空間は昭和っぽく作られたものではなく、本物のレトロ感にほっこりします。

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本館から徒歩2分の場所に2017年12月にオープンした道後温泉別館の飛鳥乃湯があります。飛鳥時代の建築様式を取り入れた建物です。

本館と同じく、加温も加水もしない源泉かけ流しの湯です。本館とは違い、こちらには露天風呂があります。

室内の浴室には砥部焼きの壁画があり、決められた時間にプロジェクションマッピングがこの壁画に投影されます。 
他には皇室専用浴室が一般の人でも利用できる特別浴室として再現されている浴室もあります。

ここでは道後湯帳という浴衣が用意されていて、着衣のまま入浴を楽しめます。

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道後温泉エリアには外湯と呼ばれている足湯めぐりができます。

ホテルや旅館が設けている場合がほとんどで、無料で開放されています。道後を訪れる際にはぜひお試しあれ。そしてタオルを持って行くのを忘れないでください。

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最後に

いかがでしたでしょうか。美術館で心を癒して、銭湯・温泉で身体も癒す旅。アートと言っても美術館の個性はそれぞれです。

アートは絵画だけではないので、絵画はちょっと…と思っていてもガラス細工だって砂の彫刻だってあります。

「自分が好きだ!」と思える芸術を観て心を癒しに行き、その後はいい湯に浸かって心身癒してみてはいかがでしょうか。

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