牛乳ベースの出汁が最高の飛鳥鍋!作り方や美味しいお店を紹介

飛鳥鍋

奈良の名物である飛鳥鍋をご存知でしょうか。飛鳥鍋は奈良県の、とくに明日香村の郷土食です。明日香村といえば、1400年前に日本の都があったところです。

明日香村の各所にはそのころの遺跡が残り、いまなお、古代史ファンを魅了し続けています。そんな明日香村の郷土食、飛鳥鍋は、牛乳をベースにしたお出汁の鍋料理です。

今回の記事では、そんな飛鳥鍋について紹介しています。ぜひ参考にしてください。

これぞ奈良の名物!飛鳥鍋について徹底紹介

そもそも飛鳥鍋とは?

飛鳥鍋とは、奈良県の郷土食と言われていますが、特に明日香村の家庭料理です。

「寒い冬に、家族が集まったら、よく飛鳥鍋を食べます。それほど地域に根付いているので、各家庭がそれぞれの特徴を持っています。」

と言われていますが、鶏ガラでとったスープに、昆布やカツオでとった和風だしを合わせ、そこに、鶏肉や様々な野菜を入れて煮込み、最後に牛乳を加えるのが飛鳥鍋の基本です。

今でこそ、ミルクベースの鍋料理もありますが、戦前から各家庭で食べられている鍋料理に牛乳を加えていたのは、とても珍しいです。

飛鳥鍋の由来や歴史をかんたんに紹介

なぜ、牛乳ベースの鍋料理を飛鳥鍋と呼ぶのでしょう。

もちろん、明日香地方で食べられている郷土料理だからということもあるのですが、実は、日本にどのように牛乳が伝来し、普及していったかの歴史とも大いに関係があります。

飛鳥鍋は、飛鳥時代に唐から来た僧侶が、日本の寒さをしのぐためにヤギの乳で鍋料理を作ったのが始まりとされています。

もう少し詳しく見てみると、欽明(きんめい)天皇の時代に、中国から智聡という一族が来日したときに、医学書や経典とともに牛乳の薬効や牛の飼育法を書いた書物を持ち込んだそうです。

昔の牛は、今の乳牛のように乳を出しませんでしたし、子牛の飼育のために必要な分を除くとほんとに少ししか残りません。

その貴重な牛乳で鶏肉を煮たのが飛鳥鍋のルーツであり、飛鳥時代に考案され、その後、明日香地方の郷土料理として伝えられてきたというのが由来です。

飛鳥鍋の作り方は?

飛鳥鍋は、鶏ガラでとったスープに、昆布やカツオでとった和風だしで、鶏肉、好みの野菜(白菜、春菊、もやし、ささがきごぼうなど)、きのこ、とうふ、しらたきなどを煮込みます。

鍋の中がほぼ煮えたら、牛乳を加えます。牛乳を最初から入れないのがコツです。鶏ガラでとるスープの代わりに、市販の鶏ガラスープの素などで代用してもいいですよ。

牛乳のかわりに、豆乳を使うとさらにヘルシーです。

飛鳥鍋がおいしいお店「本場明日香村周辺」

めんどや

めんどやは、明日香村で100年以上営業されているお店です。明日香村の中心、岡寺近くにあります。「あすか鍋」は、二名以上で要予約です。

「あすか鍋」の他に、二段のひょうたん型のお弁当に明日香の食材いっぱいのひょうたん弁当も評判です。

夢市茶屋

夢市茶屋は、明日香村のシンボル、石舞台古墳の横にあります。木のぬくもりを感じさせる店内からは、石舞台古墳が間近に見えます。

こちらの飛鳥鍋は、冬季限定メニューです。古代米を使った古代米御膳も人気です。

懐石 神籬(ひもろぎ)

静かで落ち着いた雰囲気で飛鳥鍋を食べたいとお思いなら、飛鳥坐神社の前にある懐石神籬がおすすめです。古民家を改装した風情のある店内で、落ち着いていただけます。

せっかく、飛鳥鍋をいただくなら、本場明日香村でいただきたいです。

橿原観光ホテル レストラン「ミランドオル」

橿原観光ホテルは、橿原神宮の目の前にある昔ながらのホテルです。こちらでは、飛鳥鍋が今ほど世間の注目を集めていなかったころから、飛鳥鍋を提供していました。

筆者も子供のころ、親に連れられて行ったことを覚えています。飛鳥鍋御膳は、お刺身や煮物もついてとってもリーズナブルな値段です。

飛鳥鍋がおいしいお店「奈良周辺」

本場明日香村まで足を伸ばせなくても、奈良周辺でもおいしい飛鳥鍋をいただけるお店を集めました。

飛鳥荘

飛鳥荘は、近鉄奈良駅からほど近く、窓からは興福寺の五重塔が眺められる好立地にあります。こちらの飛鳥鍋の特徴は、赤い糸こんにゃくを使っているところです。

とても彩りがきれいです。明日香村まで行けなくても、近鉄奈良駅近くというのがポイント高いです。

はり新

はり新は、奈良町にある、中庭を眺めながらいただく座敷席のお店です。

こちらは、ランチ時にはかみつみち弁当という奈良食材をふんだんに使ったお弁当が人気ですが、予約をすれば、季節のコース料理として飛鳥鍋をいただけます。

最後に

飛鳥鍋は、寒い冬にぴったりな鍋料理です。牛乳を使っているので、ヘルシーなのにコクがあります。おうちでも簡単にできます。この時は、牛乳を入れた後に、あまり煮えたたせないことがポイントです。

でも、せっかくなので、今年の冬は、本場の飛鳥鍋をぜひ味わってみてください。飛鳥時代の僧が寒さをしのぐために始めたという飛鳥鍋の由来に思いをはせながら、熱々をフーフー食べてみてください。

飛鳥鍋