バームクーヘンの意味を追いかける!日本とドイツの温度差とは

バームクーヘン 意味

結婚式の引き出物や入学祝いのお菓子として定番のバームクーヘンですが、どうしてお祝いの贈り物としてよく使われるのでしょうか。

その理由や意味を調べたところ、日本と本場ドイツのバームクーヘン事情に実は微妙な温度差があったのです。記事ではそのバームクーヘンの意味や歴史などについて紹介しています。

1.バームクーヘンと名前が付けられた由来は?

バームクーヘンとは

バームークーヘンはドイツ生まれのお菓子で、ドイツ語で書くと「BaumKuchen」となります。baumは「木」、kuchenは「菓子」を意味し直訳すると「木のお菓子」。

輪切りにすると木の年輪のような模様が現れるのでこの名前がついたと言われています。

「baum」は「バウム」と発音するのがよりドイツ語に近いのですが、日本では発音し易い「バーム」という言い方が定着しました。

2.バームクーヘンの意味を追いかける!日本とドイツの温度差とは

2-1 ドイツのバームクーヘン事情とは

ドイツ人に言わせると、日本人がバームクーヘンを喜ぶ理由がわからないそうです。

ドイツでは専用のオーブンを使い、熟練の職人が焼き上げるお菓子で特殊な技能を要することから、一般的な菓子として認知されていません。

専門店でない限り一般的な菓子店には並ばないのです。

ドイツのバームクーヘンができた歴史とは

歴史は古く紀元前のギリシャ(当時のオベアリス)で木の棒にパン生地を巻き付けて焼いたものが原型だとされています。

他にも中世ポーランド伝統の棒に生地を足しながら焼き上げる「シャコティス」や、「ガトー・ア・ラ・ブロッシュ」と呼ばれるフランスの地方菓子が起源とする説もあります。

年輪は職人技の証

バームクーヘン独特の年輪を作るには、心棒を回転させ生地を少しずつ巻き付けながら焼き上げるというとてつもない手間暇を要します。

一つの層が1〜2mm、それを10〜20層に焼き上げる技術は、職人技の高さを証しするものですが、それ以上の意味は持っていません。

2-2 日本のバームクーヘン事情とは

日本で慶事の贈答品として定着しているバームクーヘンですが、日本で作られるようになったのはいつ頃でしょうか。日本でのバームクーヘンの特殊な事情を含めてみてみましょう。

売り出したのはカール・ユーハイム

日本で最初にバームクーヘンを売り出したのは、ユーハイムの創始者「カール・ユーハイム」です。

彼は菓子職人としての資格を得た後、1908年22歳でドイツ人の菓子店経営者に誘われ、当時ドイツの租借地であった「チンタオ」に赴きました。

しかし、その後勃発した第一次大戦でチンタオが日本に占領され、捕虜として日本に連れてこられました。

大戦の終了後そのまま日本に残り菓子職人として働き、1921年には「ユーハイム」を創業、バームクーヘン作りを始め評判となりました。

ちなみに、日本で最初にバームクーヘンが販売されたのは、1919年3月4日に開催されたドイツ人捕虜の作品展示即売会だそうです。

その後ユーハイムによって、毎年3月4日を「バームクーヘンの日」と定められました。

日本で考えられる意味、年輪への想い

先にバームクーヘンの年輪は、職人技の証だとお話しましたが、日本では少し事情が違っていました。切り口に現れる年輪を見て日本人は、「歳を重ねる」「成長する」という意味にとらえました。

そこから「繁栄」とういう思いを込めました結婚式では「ふたりで歳を重ねてほしい」という思いを、敬老の日には「長寿」を願い、入学祝いでは「成長してほしい」という希望を込めて、慶事の贈り物として定着しています。

3.まとめ

いかがでしたでしょうか。本場ドイツでは、単に「知っている」程度のお菓子が、日本では祝い事には欠かせない存在としての地位を築きました。

あまりの人気ぶりに、日本を訪れたドイツ人がお土産に日本のバームクーヘンを買って帰るという現象まで起きているそうです。

バームクーヘンというお菓子が日本で人気となる背景に第一次世界大戦が関わっていたのも驚きです。年輪を見つめつつ、色々な意味や思いが交錯した歴史を想像しながら食べるのも楽しいもしれません。

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