チリは、南半球の南アメリカ大陸南部に位置し、大変細長い国なので、北の方から順に砂漠気候、ステップ気候、地中海性気候、西岸海洋性気候、ツンドラ気候と気候が違っています。
そのうちの地中海性気候は、ブドウの栽培に最適です。実は、チリの気候風土は、ブドウ栽培、ワイン造りにぴったりなのです。
チリでは、チリ資本のワイナリーだけでなく、ボルドーの有名ワイナリーとのジョイントベンチャーなど、たくさんのワイナリーが、おいしいワインを造るために切磋琢磨しています。
今回の記事では、そんな中から、選りすぐりのおすすめチリワインをご紹介します。ぜひ参考にしてください。
チリワインの特徴と魅力について
太平洋とアンデス山脈に囲まれ、雨が少なく、日照時間が長いというチリの気候は、ブドウ栽培に適しています。国土の東西南北を、山脈、海、南極、砂漠に囲まれているため、害虫の侵入がないので、農薬をほとんど使わないで済みます。チリワインには、オーガニックが多いのです。
日本とチリは、EPA(経済連携協定)を結んでいるので、フランスやイタリアのワインの関税に比べて格段に低いです。ヨーロッパ諸国に比べて、チリは、人件費が安いというのも、チリワインの値段を安くしています。
このように、ブドウ栽培、ワイン造りにベストな場所で作られたおいしいワインが、安いわけですから、人気が出るのは当たり前です。
チリワインが、最初に日本に入ってきたのは、1980年代後半でしたが、2007年ごろから、本格的に飲まれるようになってきました。
2017年1月の財務省の貿易統計によりますと、チリからのワインの輸入量が、フランス、イタリアを抜き、2年連続1位になりました。チリワインがいかに、日本に定着しているかがよくわかると思います。
また、気候風土がワイン造りに適しているがゆえに、味が安定していて、ワインの当たり外れが比較的少ないのも、嬉しいことです。
このように、チリワインはあらゆる意味で魅力満載です。ぜひ、チリワインの栓を抜いてみてください。
【赤ワイン】芳醇な香りと豊かな味!チリワイン、おすすめ3選
チリのおすすめ赤ワイン① コノスル オーガニックシリーズ
チリワインにそれほど詳しくない人でも、「コノスル」の名前は聞いたことがあるかもしれません。あるいは、自転車の絵のラベルを見たことがあるかもしれません。それほど、コノスルワインは、お手軽ワインとして、チリワインの棚を占領しました。
コノスルのオーガニックシリーズの畑では、ガチョウを放って害虫を食べさせています。そして、ワイナリーの従業員が畑に行くのに自転車を使っているため、ラベルに自転車が描かれています。それだけではありません。ラベルには再生紙、瓶口を覆うワックスも有機のものを使うという徹底ぶりです。
この姿勢は、自然を愛するナチュラリストの心をがっちりつかむこと間違いありません。もちろん、お味も侮れません。味わいはソフトで熟した果実味がなめらかなこのワインは、デイリーワインとして、超おすすめです。
チリのおすすめ赤ワイン② コンチャ・イ・トロ ドン・メルチョー
コンチャ・イ・トロは、1883年創業で、2013年には創業130周年を迎えたチリの老舗名門ワイナリーであり、チリのNo1ワイナリーです。
1960年代後半には、積極的に海外市場に進出し、1987年には、チリ初のプレミアムワインをリリースするなど、チリワイン界をけん引してきたリーダーです。チリワインを語る時に、コンチャ・イ・トロ抜きには語れないという存在感のあるワイナリーです。
そんなコンチャ・イ・トロからおすすめするのは、同社のアイコンワインであるドン・メルチョーです。チリのスーパープレミアムワインです。
ワイン専門各誌で高い評価を受け続けている、最高峰のチリワインと言えるでしょう。果実の甘い凝縮感と厚みのある質感は、これぞ赤ワインと、ワインラヴァーをうならせるでしょう。
リーズナブルな値段設定が多いチリワインの中では破格のお値段かもしれませんが、それにふさわしい味わいです。大切な記念日に栓をあけるというのはどうでしょうか。
チリのおすすめ赤ワイン③ アルマヴィーヴァ
ボルドーワインの名門バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドとチリの老舗名門ワイナリーのコンチャ・イ・トロの夢のジョイントベンチャーによって作られたワインが、アルマヴィーヴァです。