夏の大定番!冷やし中華の知られざる発祥のいきさつを徹底紹介

冷やし中華

龍亭が当時所属していた「仙台支那ソバ同業組合」の会合で、暑い夏に熱い料理が定番である中華料理をどう売り上げるかを考えました。

また、仙台の七夕の季節に観光客に向けて売るご当地商品はどんなものが出来るか、について話し合いがされ、その中で考案されたと言われています。

そこで出来上がった冷たい中華麺を用いた料理は、「涼拌麺」として龍亭で売られました。

こちらも五色涼拌麺と同じく中国の涼拌麺からヒントを得たとされますが、その盛り付けは現在の一般的な冷やし中華と異なり、キャベツ、キュウリ、ニンジン、叉焼、トマトを上に乗せた物でした。

タレは、醤油に酢を加えさっぱりとした味に仕上げた、現在のベースとなっています。この涼拌麺は一般的な当時のラーメンよりも二倍以上の価格だったのにも関わらず珍しさから人気を集めていきました。

3.冷やし中華が生まれた背景の考察してみよう

上述の冷やし中華発祥の二店は、偶然にも同時期に同じような料理を開発していますが、どちらも現在の冷やし中華のスタイルの大きなベースとなっています。

現在の冷やし中華は二店どちらのスタイルも踏襲しているのですが、特に神保町揚子江菜館の五色涼拌麺はその盛り付けが、仙台龍亭の涼拌麺はその味付けが現在のポピュラーな冷やし中華に強く残っています。

そもそも冷やし中華がこれだけ日本で浸透した理由に日本の水の綺麗さがあがります。

中国は綺麗な水が入手出来る環境が少なかったため、水を使った調理法はあまり好まれず中国の涼拌麺は団扇で扇ぐ程度の冷まし方ですが、日本では綺麗な水がどこでも手に入るため水で冷やして食すそうめんやざるそば等の冷たい麺料理が好まれてきました。

そのため中華そばも他の麺と同じように冷やしてみようという発想に至ったと思われます。

4.その後の冷やし中華はどうやって広がったの?

冷やし中華はその後市販で販売され、お茶の間にも急速に広がっていきました。1960年、龍亭のある仙台の製麺会社「だい久製麺」が家庭用の冷やし中華を開発しました。

液状のタレをつけるというお手軽さから急速に家庭の人気料理となっていきました。

またこの商品の商品名が、「元祖だい久・冷やし中華」であったことが、もともと「五色涼拌麺」、「涼拌麺」という名前だった冷やし中華が「冷やし中華」と呼ばれるようになっていった所以です。

5.終わりに

みなさま、この記事を通して身近な料理である冷やし中華のルーツが分かりましたでしょうか。夏になったら一度は食べたくなる冷やし中華の起源は意外なものだったのではないでしょうか。

ぜひこの夏に冷やし中華を食べる際はこの起源を思い出しながら味わって冷やし中華を食べてみてください。



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