金賞受賞数は多数!福島の日本酒の特徴とおすすめ日本酒8選

福島 日本酒

福島には、喜多方ラーメンや会津ソースカツ丼、ふくしま餃子など「B級グルメ」が全国的な人気を集めている場所であり、実は「A級の日本酒」が目白押しの、知る人ぞ知る国内有数の酒どころでもあるのです。

都道府県別の日本酒生産量では第7位の福島ですが、全国新酒鑑評会における金賞受賞数では、2017年まで5年連続で1位に輝いています(歴代日本記録タイ)。

その一方で、日本一おいしい市販酒を決める2017年「SAKE COMPETITION」では、技術指導者や蔵元など日本酒業界のプロたち30名以上によるブラインド審査の結果、福島の酒は6部門中4部門6点がGOLDを獲得しています(総出品数1730点)。

つまり、全国の蔵元が技の粋を競う舞台で高評価を勝ち取りながら、なおかつ市販酒の品質の高さでもプロの舌をうならせるという、ダブルの快挙をなしとげているのが福島の日本酒なのです。

今回の記事では、そんな福島のおすすめ日本酒を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

バラエティにとんだ多様性こそが福島の日本酒の特徴

福島における日本酒造りの歴史はおよそ400年前にさかのぼり、ピーク期には会津藩領内に300を超える酒蔵があったと伝えられています。現在でも66蔵が酒造りを行なっており、新潟、長野、兵庫につぐ全国第4位の多さです。

福島の日本酒の特徴は、そのバラエティにとんだ多様性にあります。洋ナシに似た華やかな香りの日本酒もあれば、米の風味が口中に広がるうまみの強い日本酒もあり、その一方で深みのある円熟したまろやかな日本酒もあれば、スパッと切れるシャープなのどごしを持つ日本酒もあります。

一言では語りきれない間口の広さと懐の深さこそが、福島の日本酒の最大の魅力といえるのかもしれません。

全国の日本酒好きはたまらない!福島を代表する純米酒2選

日本酒好きな人なら、「福島の日本酒」と聞くとまずはこの2銘柄が頭に浮かぶはず。というわけで、味わいも性格もまったく異なる、個性ゆたかなツートップの純米酒をご紹介します。

福島のおすすめ日本酒①「飛露喜 特別純米無濾過生原酒」

世の日本酒ファンに、淡麗辛口とは真逆の「無濾過生原酒」という新しいユートピアがあることを教えてくれたのが、福島を代表する日本酒「飛露喜」です。

無濾過生原酒とは、しぼったままの原酒に水を加えず、ろ過や熱処理などの加工も一切行わずにビン詰めした日本酒です。濃厚な米のうまみとコクをたたえながらも、しぼりたてを思わせる生酒ならではのフレッシュな味わいが、口の中いっぱいに広がります。

「飛露喜を飲んで無濾過生原酒の世界に目ざめた」という人は多く、今では入手困難な幻の酒の一つとなっています。

蔵元は江戸時代中期から酒造りを営んできた廣木酒造。先代が急逝し「蔵をたたもう」とまで考えた9代目当主兼杜氏が、とある地酒の専門に依頼をして無濾過生原酒を世に送り出したのが、飛露喜誕生のきっかけでした。

飛露喜 特別純米無濾過生原酒の紹介ページ

福島のおすすめ日本酒②「大七 生酛純米」

もし「燗にしておいしい日本酒を一本選んで」といわれたら、この「大七 生酛純米」を挙げる日本酒ファンは少なくないでしょう。

独自の超扁平精米技術で磨かれた米のゆたかなコクとうまみ、絶妙な酸味と辛みのバランス、クリーミーでまろやかな味わいは、まさに福島の日本酒を代表する貫禄の一品です。

ソムリエ田崎真也氏の言葉を借りると、「香りは、白い花や白桃のコンポートのような上品な香りに、ミネラル香、そして生酛特有のクリーム系の香りと、ほのかに海のヨードの香りを感じる。味わいは、まろやかでバランスよく、余韻に心地よいうまみと酸味がコクを与えている」とのことです。(「dancyu」2001年3月号より)

蔵元の大七酒造は宝暦2年(1752)の創業。全商品が生酛造りというこだわりの蔵として知られ、アメリカやヨーロッパでも高い評価を得ています。

大七 生酛純米の紹介ページ

福島のレベルの高さを見せつける、おすすめの日本酒6選

いずれ劣らぬ個性派ぞろい。福島が誇る渋い実力蔵の逸品6種をまとめてご紹介します。

福島のおすすめ日本酒③「奈良萬 純米中垂れ無濾過生原酒」

原料米は地元産の五百万石、酵母も県内のうつくしま酵母を使用するなど地元の材料にこだわった日本酒です。マスカット系の香りが鼻をくすぐり、濃醇で少しまったり系の口あたり。

口にふくむと米の風味がふわっと広がり、まろやかなのどごしの後にほどよい苦味が余韻となって残ります。蔵元は明治10年(1877)創業の夢心(ゆめごころ)酒造。ラーメンでおなじみ喜多方の酒蔵です。

奈良の酒でもないのになぜ「奈良萬」かというと、蔵元の祖先が奈良地方の出身で代々「萬次郎」を襲名していたため、「奈良屋」の「萬次郎」がいつしか「奈良萬」と略され、そのまま銘柄になったとのことです。

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