【厳選】ジャンル別で紹介!読みたい日本文学、小説の名作50選

日本文学 名作

たくさんの本が出版されている今、どんな本から読みだしたらいいかわからないという方も多いのではないでしょうか。ジャンル別にも様々な名作があるので、迷ってしまいますよね。

極論を言えば、本を読むきっかけは「タイトル名にひかれた」「カバーが気に入ったから」という理由で、その本を読み始めてもいいです。

今回の記事では、ジャンル別におすすめしたい名作を厳選したので、ぜひ参考にしてください。

1.有名な文学賞を受賞した日本文学の名作5選

1-1 川端康成「雪国」

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川端康成は、1968年、日本人として初めてのノーベル文学賞を受賞しました。日本文学は、日本語という言語のせいもあって、なかなかノーベル文学賞は難しいのではないかと言われた中での快挙でした。

「日本人の心の精髄を、すぐれた感受性をもって表現」という授賞理由も納得の作品世界です。その中でおすすめは、「雪国」です。「国境のトンネルを抜けるとそこは雪国であった」の書き出しはあまりに有名ですね。

1-2 大江健三郎「死者の奢り・飼育」

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日本人二人目のノーベル文学賞受賞者、大江健三郎の文章は、難解だとよく言われますが、大江健三郎の世界に浸ると、彼の感受性豊かな世界が、むこうから近づいてきてくれます。

最初の数ページであきらめないで、読み進めてください。「死者の奢り」は、大江健三郎の入門書としてベストな本だと思います。ぜひ、読まず嫌いを止めて、ページを開いてみてください。

1-3 カズオ・イシグロ「日の名残り」

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2017年度のノーベル文学賞は、カズオ・イシグロに贈られました。カズオ・イシグロは、5歳まで日本で過ごし、両親とともにイギリスに渡りました。

今は、イギリス国籍を持っていますから、ここに入れるかどうかを悩みましたが、彼は受賞会見で、「私の一部は、いつも日本人」と語っています。

臓器移植を扱った「わたしを離さないで」はセンセーショナルなトピックで話題になりましたが、静かなたたずまいの「日の名残り」を最初にどうぞ。

1-4 村上春樹「風の歌を聴け」

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日本人作家の中で、一番ノーベル文学賞に近いといわれ、残念ながら受賞を逃し続けている村上春樹ですが、フランツ・カフカ賞を受賞しています。

彼の作品は、多岐にわたりますし、翻訳も精力的に行っています。しかし、村上春樹を初めて読むのなら、彼のデビュー作「風の歌を聴け」から読んでみてください。瑞々しく鮮烈なデビュー作です。

1-5 又吉直樹「火花」

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ご存じお笑いタレント又吉直樹の2015年度芥川賞受賞作品です。お笑いタレントが書いた本という、ある種色物扱いをされがちな作品ですが、芥川賞選考委員の評価は高く、純粋に読み応えのある作品です。どうしようもない人たちの繊細さが際立つ本だと思います。

2.若者に読んでほしい!日本文学の名作5選

2-1 沢木耕太郎「深夜特急」

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インドのデリーからロンドンまでバスだけを使って一人旅をするという主人公「私」の物語ですが、筆者自身の旅行経験に基づいて書かれています。

刊行後、バックパッカーの間で、バイブル的に扱われた本でした。時代は変わっても、旅が人を成長させるという意味では、一読の価値ありだと思います。

2-2 梨木果歩「西の魔女が死んだ」

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梨木果歩のロングセラー小説。中学生になったばかりのまいが、田舎に住む大好きなおばあちゃんと過ごす中で、まいは、おばあちゃんから、「なんでも自分で決める」ということを教わります。

「自分で決める」ことの大切さが伝わります。映画化された作品も美しいです。

2-3 山田詠美「ぼくは勉強ができない」

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この興味深いタイトルに惹かれる方も多いのではないかと思います。この本で、山田詠美は、世の中の価値観にとらわれず、自分に忠実に生きていこうとする人たちの素敵な生きざまを描いています。

2-4 宮沢賢治「銀河鉄道の夜」

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宮沢賢治の名前を知らない人はいないでしょう。教科書にも彼の詩「雨にも負けず」が載っています。彼はたくさんの童話を残しています。

そのどれもが素晴らしいですが、あえて1冊を選ぶなら「銀河鉄道の夜」です。彼が紡ぐ美しい言葉の数々を、そのまま味わってほしいと思います。あたたかいものがあなたの心を満たすことでしょう。

2-5 谷川俊太郎「二十億光年の孤独」

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詩を読んだことはありますでしょうか。教科書にはたくさんの詩が載っています。詩は、大きな力を持っています。ぜひ、詩を味わってみてください。手始めに、谷川俊太郎さんがおすすめです。「二十億年の孤独」は、彼のデビュー作であり、代表作です。

3.恋愛作品が読みたい!日本文学の名作5選

3-1 伊藤左千夫「野菊の墓」

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1906年に発表された伊藤左千夫の最初の小説です。15歳の少年・斎藤政夫と2歳年上の従姉・民子との淡い恋物語です。

今から100年以上前に発表された作品でありながら、その瑞々しさは色あせることはありません。今の時代にこそ、こんな恋愛小説を読んでみてはいかがでしょうか。

3-2 三島由紀夫「潮騒」

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三島由紀夫は、自衛隊の決起を呼びかけ、その後割腹自殺をしたことで有名です。その彼が、こんな純愛物語を書いているんです。

純朴な恋人の漁夫と海女が、いくたの困難を乗り越え、恋を成就させる物語です。一般に人気のある作品で、何度か映画化されています。

3-3 村上春樹「ノルウェイの森」

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村上春樹5作目の長編小説。この小説は、「限りない喪失と再生を描く究極の恋愛小説」と称されたりしますが、難しいことは考えないで、「100%の恋愛小説」を楽しんでみてください。ビートルズのノルウェイの森が、頭の中でリフレインされます。

3-4 綿矢りさ「蹴りたい背中」

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2003年下半期の芥川賞受賞作品。受賞当時、作者の綿矢りさは、19歳で最年少受賞でした。初心者向けの優しい文学作品です。でも、侮らないでください。

書き出しの文章に、あなたの心はわしづかみにされるでしょう。高校生同士の恋心を描いた青春小説でもあります。あの頃を思い出して、キュンキュンしてください。

3-5 片山恭一「世界の中心で、愛をさけぶ」

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2001年刊行の100万部を超える大ベストセラー。「セカチュー」と略され、流行語になり、社会現象となりました。映画化された作品も大好評でした。女優の柴咲コウが「泣きながら一気に読みました。私もこれからこんな恋愛をしてみたい」と書評で書いたように、読む人の心をギュッとつかんだ青春恋愛小説です。

4.歴史・時代小説のおすすめ!読みたい名作5選

4-1 井上靖「天平の甍」

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1957年刊行の、井上靖の歴史小説。遣唐使で大陸に渡った留学僧たち。高僧を招くという使命を受け、のちに鑑真と出会う、対照的な普照と栄叡を軸とした若い留学僧たちの運命を描きます。

遣唐使は学校で習いますが、実はこんな葛藤があったのです。

4-2 藤沢周平「蝉しぐれ」

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海坂藩(著者による架空の藩。庄内藩がモデルと言われている)を舞台に、政変に巻き込また少年牧文四郎の成長の物語です。

藤沢周平の穏やかな筆致で描かれる文四郎の生涯。時代小説でありながら、青春小説でもあります。サクサク読めます。バタバタした日常に静けさが訪れます。

4-3 辻原登「韃靼の馬」

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「韃靼の馬」とかいて「だったんのうま」と読みます。韃靼とは、モンゴル系部族の一つです。歴史で習った「朝鮮通信使の待遇簡素化」について書かれていますが、飽きない面白さです。

なぜなら、作者は史実を細部にまで書き込みながら、そこに巧みにフィクションを織り交ぜ、ストーリーを展開するからです。長編小説にもチャレンジしてください。

4-4 池澤夏樹「静かな大地」

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明治初年、淡路島から北海道静内に入植した宗形三郎と志郎兄弟がアイヌの人たちと協力しながら牧場経営を軌道にのせますが、彼らに襲いかかる差別や妨害の数々。

この壮大な歴史小説の結末は、心をわしづかみにされ、号泣まちがいなしです。でも、こういう本を読み終わると、本を読むことの素晴らしさを感じます。

4-5 澤田瞳子「与楽の飯」

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サブタイトルが、「東大寺造仏所炊屋私記」とあるように、東大寺の大仏を作るという国家的大事業に関わった者たちの苦悩と喜びを、造仏所の炊屋を軸に描きます。

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