ケバブと聞いてどんな料理を想像されますか。肉と野菜をパンに挟んだもの、オーブンの中で回転する肉の塊でしょうか。
本来はトルコ料理が発祥ですが、中東とその周辺地域から世界へと広まる中で、様々なバリエーションが生まれてきました。
では、そもそもケバブとは何なのか、その起源や歴史をひも解きながら、日本のケバブ事情についてみてみましょう。
1.ケバブとはどんな料理?歴史や語源を知ろう
起源については諸説ありますが、紀元前17世紀のギリシャで串焼きをする石が出土しており、おそらくそれ以前から料理として食べられていたのではないかと言われています。
古代ペルシャ語や古代アッカド語に「揚げる、焼く、燃やす」という意味の「カバブー」という言葉があり、これらが語源だとされています。
つまり、ケバブとは肉や魚、野菜などをローストした料理一般を指す総称です。
2.バリエーション豊富!ケバブの種類について
ケバブには様々なバリエーションがあるのですが、本場トルコ料理でもその種類は何十種類にも及びます。その中から代表的なものを3つご紹介します。
ケバブの種類①「ドネルケバブ」
「ドネル」とは回転という意味で、日本でも街の屋台でよく見かける、肉の固まりを回転させながら焼き、ナイフで薄くそいで食べるものです。
ケバブの種類②「シシケバブ」
角切りにした肉を串(シシ)に刺して焼いたもので、特製ソースでマリネしたものもあります。
ケバブの種類③「イスケンデルケバブ」
オスマン・トルコ帝国の古都、ブルサの名物料理でした。一口大にカットされたドネルケバブにトマトソースやヨーグルトを添えて食べます。
3.トルコ庶民の味は「ドネルケバブ」
トルコ国内でもケバブはよく食べられる料理ですが、なかでもドネルケバブは、庶民的な食べ物として親しまれています。
ドネルケバブを売るお店は小さな町でもいたるところにあり、大学の食堂や子どもたちもおやつ感覚で楽しむソウルフード。