熱海の人気観光地!大正の名邸、起雲閣の見どころや楽しみ方

起雲閣

熱海というと「温泉」「ビーチ」「花火大会」などのイメージがあると思いますが、温暖な気候、風光明媚な土地柄を好んでこの地に別荘を建てる人も多くいます。

「起雲閣」も富豪によって建てられた別荘が前身ですが、今では熱海屈指の人気観光地になっています。今回は独特な雰囲気を持ち、見どころも多い「起雲閣」をご紹介します。

1.観光前に知っておきたい!起雲閣の基礎知識

熱海にある起雲閣ってなに??

熱海の起雲閣は「熱海の三大別荘」と言われる建物の1つです。あとの2つは取り壊されたり非公開だったりするので、現在一般の人が見学できるのは起雲閣だけです。

広い庭園を囲むように建っている起雲閣は、その時々の所有者の趣味が反映された和洋中折衷の不思議な雰囲気をもつ建物群です。

起雲閣の歴史を簡単チェック

起雲閣の敷地3000坪の中には幾棟もの建物がありますが、それらは一時期に建てられたものではなく、長い期間に増築や改築を繰り返し、今の姿になっています。

別荘として建てられたのは1919年(大正8年)、それ以来実業家や政治家が所有者になりましたが、彼らの趣味で和風や洋風、中国風がミックスされた室内装飾が出来上がっていきます。

起雲閣は、100年近くの歴史の中では旅館として使われていた時代もありました。名だたる文豪たちも滞在し、ここで数々の文学作品が生み出されました。

起雲閣はロケ地としても使われた!

起雲閣は現在では熱海市の有形文化財に指定され、市によって運営、一般公開されています。NHKの朝ドラ『花子とアン』のロケ地になったためか、2017年の来館者は11万人を突破しました。

豪華で映像写りの良い起雲閣は『花子とアン』だけではなく『警部補 矢部謙三』『山田くんと七人の魔女『上流階級』、古くは『雪夫人絵図』など数々のテレビドラマや映画の舞台にもなっています。

2.これを知ればもっと楽しめる!起雲閣の見どころポイント

起雲閣の見どころ①「薬医門」

玄関(入口)の近く、道路に面して建っている屋根付きの「薬医門」は武家や公家の屋敷、城郭などにも使われた格式のある門です。

現存数が少なく、大変貴重なものですのでお見落としなく。

起雲閣の見どころ②「麒麟・大鳳」

順路ではじめに見学するのが「麒麟」と名付けられた和室です。壁が群青色に塗られていますが、昔は加賀前田家の藩主だけに使うことが許されていた色だそうです。

2階は「大鳳」と名付けられ、旅館時代には作家の尾崎紅葉や太宰治も滞在していた部屋です。

起雲閣の見どころ③「玉姫」

「玉姫」は1932年(昭和7年)に完成した洋館で、和洋中の様式が混ざった不思議ながらも洗練された雰囲気を醸し出しています。

サンルームは床のタイルモザイク、天井のステンドグラス、照明や家具の繊細な装飾が華やかです。

暖炉のある部屋は寺社風の格天井、中国やオリエント風の装飾がヨーロッパ風の部屋に渾然一体となって溶け込んでいます。

起雲閣の見どころ④「玉渓」

「玉姫」の隣は「玉渓」と呼ばれる建物です。こちらはイギリスのチューダー様式の山荘風で、木が多用されて重厚感があります。

暖炉の上はテラコッタの仏教画が飾られ、暖炉カバーにはサンスクリット文字が見られます。部屋の装飾にはステンドグラスも使われ、多様な文化が調和をもってミックスされています。

起雲閣の見どころ⑤「金剛」

「金剛」は1929年(昭和4年)に建てられた洋館で、「玉渓」と雰囲気が似ています。暖炉の横には中華風模様のステンドグラスが見られます。

見落としがちですが、暖炉の上には螺鈿(らでん)細工でダイヤやハートなどトランプの模様が装飾されています。

起雲閣の見どころ⑥「ローマ風浴室」

「金剛」の隣につくられた「ローマ風浴室」は、「起雲閣」を代表するスポットです。

楕円形の浴槽をもち、ガラス窓から明るい光が入るこの優美なバスルームは幾度もポスターや映画の撮影に使われています。

何度か改装されていますが、蛇口などは建築当時のものです。

起雲閣の見どころ⑦「文豪の部屋」

起雲閣の旅館時代には、三島由紀夫、志賀直哉、太宰治、尾崎紅葉など、日本の文学史に名高い文豪たちが多く滞在しました。

起雲閣の一角には、ゆかりの文人たちについて、写真や資料を分かりやすく展示している部屋があります。



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