メロンパンの由来とは?いつ、どこで誕生したのか調査しました

メロンパンの由来

パン生地の上にビスケット生地をのせて焼いたメロンパンは、外側が甘くてサクサク、中はふんわり、子どもからお年寄りまで人気の定番の菓子パンです。

メロンの味がしないのにメロンパンと呼ばれるこのパンは謎だらけ。実は、どのようにして誕生したかがよく分かっていないのです。そこで、メロンパンの由来について調べてみました。

メロンパンの由来とは?いつ、どこで誕生したのか調査しました

メロンパン誕生はいつ?

メロンパンの原型が日本で生まれたのは、大正の終わりから昭和の初め頃といわれています。

メロンパンの由来にはいくつは説があります。

①帝国ホテルのアルメニア人料理人がフランスの焼き菓子ガレットとロシアのパンと組み合わせて考案した説

②来日した外国人のパン職人がドイツの菓子「シュトロイゼルクーヘン」をヒントにした説

③アメリカ経由で日本へ入ってきたメキシコの「コンチャ」を真似た説、など起源に多くの説

特に、メキシコのコンチャは日本のメロンパンにそっくりです。

コンチャ

メロンパン 由来

メロンパンの由来は、メロンに似ているからじゃないの?

焼き上がりがマスクメロンに似ているから「メロンパン」と命名されたと考えるのが最も自然ですが、ビスケット生地に使うメレンゲ(卵白を泡立てたもの)の「メレンゲパン」が訛ってメロンパンになったという意見もあります。

1930年(昭和5年)に東京の駒込木村屋からビスケット生地で包んだ菓子パンの製造法が実用新案登録されていることから、昭和初期の東京で丸形のパンが販売されていたことは確かです。

しかし、発売当初はメロンパンとは呼ばれていなかったようです。

アールス種のマスクメロンの種がイギリスから日本に輸入されてメロンの温室栽培に成功したのは1925年(大正14年)なので、マスクメロンが高級果物として一般の目に触れるようになり、メロンパンの名前の由来になったのは、昭和10年代以降だと考えられます。

関西のメロンパンは形が違う?

ところが、メロンパンは一種類ではありません。関西より西、特に広島や神戸、京都のメロンパンは、数本の縦の筋が入ったラグビーボールのような紡錘形です。

中に白餡やカスタードクリームが入っていて、ずっしりとした食べごたえのパンです。

この紡錘形メロンパンの名前の由来は、業務用の調理器具「メロン型(洋食店でライスを盛るための型)」を使用して成形したからといわれています。

広島県呉市には創業1936年(昭和11年)の老舗、その名もずばり「メロンパン」というパン屋があり、ここがライス型を使って作り始めた元祖だそうです。

マクワウリに似ているからという説はどう?

紡錘形の名前の由来として、安価なメロンとして流通していた「プリンスメロン(マクワウリの一種)」に似ていたからという説もあります。

ただ、プリンスメロンの交配が成功したのは1961年、一般家庭に普及したのは1960~1970年代なので、メロンパンの名の由来になったと考えるのは無理がありそうです。

サンライズ=メロンパン?

関西で販売されている丸形は、サンライズと呼ばれています。

東京と同じ時期の1930年代に、神戸のパン屋「金生堂」の呉支店でビスケット生地で包んだ丸形パンが考案され、最初は軍艦旗を模した放射状の筋がつけられていたことから「日の出」にちなんで「サンライズ」と名づけられました。

このパンは戦前に軍港の町だった呉市で爆発的な人気を呼び、神戸の本店を中心として関西へ広がったのです。

そのため、関西圏では今でも、紡錘形をメロンパン、丸形をサンライズと認識している住人が多いです。

ちなみに、前述の呉のメロンパン店では、丸形メロンパンを「コッペパン」と呼んで販売しているので、呉を訪れると、メロンパン・サンライズ・コッペパンの三つ巴に大混乱してしまいます。

しかし、戦後に丸形メロンパンが全国的に普及するにつれて、関西でもサンライズの商品名をメロンパンへ変更するパン屋が増えました。

関西のパン屋は老舗ほど頑なにサンライズを継承していますが、サンライズと紡錘形メロンパンは徐々に姿を消しつつあります。

そして、2000年以降、全国でメロンパンの移動式販売車が人気になり、「メロンパン=丸形」がすっかり定着した感があります。

最後に

各地の研究熱心なパン職人が精魂こめて作り出したメロンパン。

パン1個にもさまざまなストーリーがあるんですね。京都や神戸へ旅行した際には、珍しい白餡入りやカスタード入りの紡錘形メロンパンをぜひ試してみてください。

メロンパンの由来