日本酒まにあが厳選!著者がおすすめしたい宮城の日本酒9選

宮城 日本酒

宮城といえばかつての仙台藩であり、「独眼竜」と呼ばれた伊達政宗が治めた地として知られています。そして宮城の日本酒造りの歴史は慶長13年(1608)、この伊達政宗の時代に始まりました。

酒をこよなく愛した政宗は、わざわざ大和(奈良)の地から酒造職人の榧森(かやのもり)又五郎を呼び寄せて召し抱え、自ら指図して仙台城内に酒蔵を建造。

以後榧森家は十二代に至るまで「御場内定詰御酒御用」を務め、仙台領内の酒造技術の発展に大きく貢献しました。

やがて酒造りは町民の間にも広がり、城下にはいくつもの町酒屋が登場。官民それぞれが互いに技を競い合いながら、宮城の日本酒造りは発展していったと言われています。

今回の記事では、そんな宮城のおすすめ日本酒を紹介しています。ぜひ参考にしてください。

宮城の日本酒は純米酒比率が高く、キレのよい淡麗辛口が特徴

宮城の日本酒造りは、越後杜氏(新潟)、丹波杜氏(兵庫)と並ぶ「日本三大杜氏」の一つである南部杜氏が主流を占めています。

南部杜氏の伝統の技で醸された宮城の日本酒は、2016年と2017年の全国新酒鑑評会で2年連続金賞受賞率第1位に輝くなど、国内有数のレベルの高さを誇っています。

宮城の日本酒の特徴は、キリリと冴えわたるキレのよい“淡麗辛口”です。東北の厳しい冬の寒さに培われた「低温長期発酵」の技が、淡麗で辛口の酒を生みだし、その味は日本酒業界全体における味の主流の一つとなっています。

また宮城の日本酒は、純米酒比率の高さでも知られています。1986年11月に宮城県酒造組合が「みやぎ・純米酒の県」を宣言。純米酒の出荷比率の全国平均が2割未満にとどまる中、宮城県の純米酒出荷比率は5割を超えています。

【定番】宮城の日本酒といえばコレ。全国に知られた2大蔵元の酒

それではまず、宮城の日本酒といえば真っ先に名前が挙がる、2大看板とも言える全国クラスの銘柄をご紹介しましょう。

宮城のおすすめ日本酒①「浦霞 禅」(佐浦)

ほどよい香りと柔らかな味わいを持つ、宮城の日本酒らしい淡麗辛口でバランスのとれた純米吟醸酒。印象的な禅画と、味のある墨文字のラベルがトレードマークです。

「全米日本酒歓評会」の吟醸酒部門で常に金賞か銀賞に輝いており、国内はもちろん、海外でもよく知られた銘酒です。

蔵元の株式会社佐浦は、“暴れん坊将軍”徳川吉宗の治世下だった享保9年(1724)に創業した老舗。昭和10年(1935)から続く東北地方最古の仙塩ゴルフ倶楽部の運営会社でもあります。

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宮城のおすすめ日本酒②「一ノ蔵 無鑑査本醸造甘口」(一ノ蔵)

柔らかで落ちついた香りとさらりとした喉ごしのあとで、ソフトな甘味が余韻として残る本醸造酒です。

「IWC(インターナショナルワインチャレンジ)2017」の「SAKE部門」で、最もコストパフォーマンスの優れた酒に与えられる「グレートバリューアワード」を受賞したほか、過去にも「スローフードジャパン燗酒コンテスト2014・2015」のお値打ち熱燗部門で金賞に輝くなど、燗でのおいしさにも定評があります。

蔵元は昭和48年(1973)に4つの蔵が一つになって設立された一ノ蔵。シャンパンのような喉ごしを持つ発泡性の低アルコール酒「すず音」も、女性に大人気です。

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【純米酒】日本酒通をうならせる実力派の宮城の日本酒4選

続いては、知る人ぞ知る銘酒として全国の日本酒通をうならせている、実力派の宮城の純米酒を4つご紹介します。

宮城のおすすめ日本酒③「伯楽星 特別純米」(新澤醸造店)

「荒城の月」の作詞者・土井晩翠がこよなく愛した「伯楽星」。そしてこの特別純米は、「究極の3杯目/究極の食中酒」を目指す「伯楽星」の原点とも言える酒です。

原料米には山田錦を100%使用。シャブリの白ワインを思わせる酸と甘みのバランスが絶妙です。1730点の出品酒で競い合った「SAKE COMPETITION 2017」の純米酒部門で、GOLD 6位を受賞しています。

蔵元の新澤醸造店は明治6年(1873)の創業。2011年に震災で蔵が全壊し大きな打撃を受けましたが、2年後にはJALの国際線ファーストクラスに純米大吟醸が採用されるなど、苦難を物ともせずハイレベルな酒造りを続けています。

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宮城のおすすめ日本酒④「阿部勘 純米吟醸ひより」(阿部勘酒造)

「ひより」とは、山田錦を親に持つ宮城生まれの酒造好適米のこと。グラスに注ぐとほんのりとフルーティーな香りが鼻をくすぐり、口にふくむと米の旨みが広がります。それでいてあと味はスッキリ。甘みと酸味の調和がとれた吟醸酒です。



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