京都の西陣織とは何か?歴史や特徴をわかりやすく紹介します

西陣織

着物に興味を持ち、そろそろ着てみたいなと思い始めたりしたら、「西陣織」という言葉に、必ず出会います。

言葉は聞いたこと、見たことはあるけど、「西陣織」について詳しく知りたいと思っていませんでしょうか。

今回の記事では「西陣織とは何か」の基本をご説明します。

1.西陣織とは何か?

西陣織とは、京都市上京区と北区の一部、西陣エリアで生産される、先染め(さきぞめ)の織物の呼び名です。

西陣という行政区域はなく、京都市の中央、南を丸太町通、北を上賀茂、東を烏丸通、西を西大路通にはさまれたあたりをいいます。

西陣を歩いていると、どこからともなく機織りの音が今でも聞こえてきそうです。

先染めの紋織物とは、染色した糸を使って模様を織り出す織物で、織ってから染めるのではなく、染められた糸を複雑に織って模様を作るので、完成までに多数の工程があり、とても手間暇がかかる高級絹織物です。

こうして丁寧に織られた西陣織の生地は、先染めしてから織っているので、一般的な染色法の後染めより丈夫でシワになりにくいです。

2.西陣織の特徴とは?

着物と帯の合わせ方では、「正装の着物には、染めの着物に、織の帯」と言われます。染の着物の代表が、友禅染で、織の帯の代表が、最も品格の高い西陣織の帯です。

そのように、西陣織は格の高い織物です。

また、西陣織は、大量生産されるのではなく、多品種少量方式が特徴です。染色した糸を使った模様を織り出す西陣織は、完成までに多数の工程があり、それを分業システムで作っています。

西陣織には、細い真絹で織った紬(つむぎ)、いわゆる「お召し」のちりめん状の本しぼ織、表裏で異なる色柄が表現できる風通などがあります。

いずれもが、緻密に計算された紋様の美しさがきわだっています。

3.西陣織の歴史をかんたんに紹介

西陣織の歴史は、京都の歴史以上に古いです。

5~6世紀、渡来人の秦氏が日本に養蚕と絹織物の技術を持ち込みました。その後、平安京に都が置かれ、さらに織物づくりがさかんになります。

室町時代の応仁の乱の際、西軍の本陣が、今の西陣の辺りに置かれました。

それで、それ以降、その地は西陣と呼ばれるようになりました。戦乱を逃れて非難していた人たちが戻り、西陣の辺りで絹織物づくりを復活させます。

18世紀初めから江戸時代半ばにかけて、京の宮廷文化に育まれ、富裕層に支持され、西陣織は最盛期を迎えます。

その後現在に至るまで、西陣は、日本の高級絹織物の産地として1000年以上続いています。1975年(昭和51年)には、国の伝統工芸品に認定されました。

4.西陣織って値段はどれくらい?

西陣織の歴史、特徴などを見てきました。では、実際に西陣織のものを買うとしたら、どのぐらいするものなの?と気になります。

もちろん、こういう着物系のものの値段って、基準になる定価のようなものがあるわけではありません。まさに、ピンキリといえます。

西陣織は、最初に書きましたように、最も品格が高い帯です。西陣織の袋帯で、2~3万円から買えるものがあります。

ただし、高いものは、数百万円、さらに数千万円のものさえあると言います。

そんな高額なものは買えないけれど、手ごろな小物なら買ってみたいなと思っている方に小物の値段をご紹介します。

一般的なところでは、西陣織のネクタイや和装バッグ、草履バッグセットがおすすめです。

もちろん、高いものはいくらでもありますが、目安として、ネクタイなら3000円ぐらいから、和装バッグで5000円ぐらいから、草履バッグセットで25000円ぐらいからです。

長財布が8000円ぐらいから、がま口で2000円ぐらいからです。

珍しいところでは、iPhoneの西陣織のカバーが3000円ぐらいからあります。さらに、コンバースのALL STAR 100周年モデルが西陣織です。

最後に

西陣織の基本をご説明しました。いかがでしたでしょうか。京都市地下鉄今出川駅から徒歩10分のところに、西陣織会館があります。

西陣織についての展示があり、毎日、きものショーも行われていますので、ご興味がある方は、京都観光のついでに寄ってみてはいかがでしょう。

西陣織