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世界遺産にもなった大浦天主堂!見どころや歴史、注意点を紹介

公開日:2021.10.22 更新日:2022.11.08

目次

長崎市の高台に位置する大浦天主堂。長崎の観光と言えば、この教会を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、異国情緒あふれる長崎のシンボルでもある大浦天主堂について紹介しています。ぜひ参考にしてください。

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1.大浦天主堂は世界遺産!どんな場所なのかを簡単紹介

2018年、大浦天主堂は「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連資産」の構成資産の1つとして、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。

「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連資産」とは

ここで世界遺産の登録理由の概略を説明します。日本の歴史上、キリスト教が禁じられている期間がありました(16世紀後半~19世紀後半)。

その中、長崎と天草地方では、日本の伝統的宗教(神道・仏教)や、一般社会と共存しながら、自らの信仰を棄てることなく生きてきた“潜伏キリシタン”たちがいたのです。

教会は江戸幕府によって壊され、キリシタン弾圧の嵐が及ぶ中でも、彼らは信仰を大切に守ってきたのでした。

その潜伏キリシタンたちの信仰の伝統の証となる資産が、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連資産」です。

大浦天主堂ってどんな教会なの?

1865年、長崎市に建てられた、日本に現存する中では最も古いキリスト教の建築物です。正式名称は、“日本二十六聖殉教者聖堂”。日本二十六聖人の殉教地、長崎市西坂の丘に向けて建っています。

また、なぜ“大浦天主堂”と呼ばれているかですが、大浦天主堂の正面に「天主」とあるところからきています。

天主は中国で使われていた言葉で“神様”を表し、宣教師たちが日本に来た時、“大浦天主堂”とつけて、日本で布教したいと考えたようです。

日本二十六聖人とは?

1597年、豊臣秀吉の命令によって、主に京都に住んでいた26人のキリシタン(日本人やスペイン人)を、長崎の西坂の丘で磔、処刑しました。

後に、彼らはカトリック教会に聖人に認められ、“日本二十六聖人”と呼ばれるようになりました。

2.大浦天主堂の歴史を簡単に紹介

1863年 2月

パリ外国宣教会のヒューレ神父 天主堂の土地を入手(現在地)

1864年 12月

工事竣工

1865年 2月

大浦天主堂完成 献堂式

1865年 3月

信徒発見

1933年 1月

国宝に指定(文部省より)

1945年 8月

原爆により甚大な被害を受ける~

1952年 6月

修復工事完了

1953年 3月

国宝に再指定(文化財保護委員会より)

大浦天主堂が世界遺産登録に至った背景は?

大浦天主堂は、「信徒発見」の場所となった、世界の宗教史上でも貴重な教会です。

この「信徒発見」は、浦上の潜伏キリシタンたちが宣教師に信仰を告白し、約250年ぶりにキリシタンたちの「潜伏」が終わるきっかけにもなりました。

大浦天主堂「信徒発見」とは?

1865年に大浦天主堂が完成し、その珍しい西洋の建物を見ようと、たくさんの人が見物人に来ていました。その中に紛れて、浦上の潜伏キリシタンたちも来ていました。

彼らは、聖堂にいたプティジャン神父に、「あなたと同じ信仰を持っています。マリア様の御像はどこですか?」と告白したのです。

その後、長崎の各地から、遠くは福岡からもキリシタンたちがやって来るようになりました。これは、世界の宗教史上、非常にまれな出来事でした。

幕府による厳しい禁教令のもと、信徒を発見した時の驚きと喜びは、まさに神に感謝することでした。

豊臣秀吉や江戸幕府による弾圧の中で、250年もの間、表面上は、神道や仏教への信仰を装いながら、キリスト教への信仰を棄てず、信仰心を代々守り通してきた「潜伏キリシタン」たちの存在が、大浦天主堂で明らかになったのでした。

3.旅行前にチェック!大浦天主堂の見どころを徹底紹介

さて、そんな大浦天主堂には見どころがいっぱいあります。ご紹介しましょう。

大浦天主堂の見どころ①「大浦天主堂外観」

市電・バスの「大浦天主堂下」で降り、グラバー通りを進むと、坂の上に美しい大浦天主堂が見えます。
外壁は白い漆喰ですが、レンガ造りの教会です。

「天主堂」の文字が上部に見えます。歴史ある教会の美しさに感動します。

大浦天主堂の見どころ②「ゴシック様式の教会」

大浦天主堂は、ゴシック様式の教会です。ゴシック様式の教会は、高い尖塔を持ち、天井は高く、明るく輝くステンドグラスが特徴的です。

大浦天主堂の見どころ③「マリア像」

正面に向かって右側の祭壇に「信徒発見のマリア像」が飾られています。大浦天主堂が完成した時、フランスから持ってこられたものです。名前の由来は「信徒発見」から呼ばれるようになりました。

また、天主堂入口には「日本之聖母像」が礎石の上に置かれています。これは、日本に潜伏キリシタンが大勢いたことが全世界に伝わった時に、フランスから贈られたものです。

1867年、プティジャン神父が門前にこのマリア像を据え付け、信徒発見の記念式典を催しました。

大浦天主堂の見どころ④「ステンドグラス」

正面の祭壇奥に「十字架のキリスト」像、また、側廊や高窓にも色とりどりのステンドグラスがはめ込まれています。

教会に入れば、ステンドグラスの明かりの中、荘厳な雰囲気に包まれます。

4.大浦天主堂の基本情報、見学時に注意すること

大浦天主堂はとても有名な観光地なのですが、カトリックの信者の方たちには大切な教会です。

見学する時はあらゆる撮影機器での撮影は禁止、携帯電話もマナーモードか電源をOFF、喫煙、飲食、飲酒も行わないようにしましょう。

大浦天主堂の住所

長崎県長崎市南山手町5-3

大浦天主堂の拝観時間

8:00~18:00(拝観受付は17:30まで)

大浦天主堂の拝観料

大人 1000円

中高生 400円

小学生 300円

「一般 障害のある方」

大人 300円

中高生 200円

小学生 150円

「団体」

大人 900円

中高生 300円

小学生 200円

「団体 障害のある方」

大人 250円

中高生 150円

小学生 100円

20名以上に団体料金が適用

拝観料に「大浦天主堂キリシタン博物館」(大浦天主堂に隣接する「旧羅典(らてん)神学校」「旧長崎大司教館」の入場料を含んでいます。

アクセス(JR長崎駅から)

市電

長崎駅前で1番「正覚寺下」行き(約10分)→「築町」で乗り換え 5番「石橋」行き(約5分)→「大浦天主堂下」下車 徒歩約5分

バス

長崎駅(約15分)→「大浦天主堂下」下車 徒歩約5分

最後に

いかがでしたでしょうか。

世界遺産にも認定された大浦天主堂は、長崎観光をする際には外せないスポットです。

歴史を知っておくと、よりその場所が楽しめますので、ぜひ参考にしてください。

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