ハイジの国が生んだとろけるチーズ!ラクレットチーズとは何か

ラクレットチーズとは

ラクレットチーズは、柔らかな食感とコクのある風味で近頃女子に人気です。

名前にピンと来なくても、『アルプスの少女ハイジ』でおじいさんが暖炉であぶってパンに乗せ、おいしそうにハイジが食べていたとろとろのチーズと聞けば、一気に記憶がよみがえる人も多いでしょう。

そこで今回は、「物語やアニメの食べてみたい物ランキング」で1位に輝いたこともある、ハイジの国の名産品ラクレットチーズについてまとめてみました。

1.ラクレットチーズはスイス生まれのチーズ

円盤型をした重さ約5kg、直径40cm程のラクレットチーズは、マッターホルン等のアルプスの名峰で知られるスイス南部のヴァレー(Valais)で生まれた、セミハードタイプの乳白色をしたチーズです。

自然条件が厳しいアルプスの山岳地帯では、昔からハードタイプやセミハードタイプのチーズが保存食として作られており、ラクレットチーズもその中の一つです。

現在ではヴァレー産だけでなく、スイスとの国境に程近いフランスサヴォア(Savoie)産のものもよく知られています。

2.ラクレットの名は「削る」というフランス語から

ラクレットの名前は、フランス語(スイスの公用語の一つ)で「削る」という意味の動詞ラクレ(racler)に由来しており、その名の通り火であぶった部分を削って食べることが多いチーズです。

元々はヴァレー州の山岳地帯に暮らす牧童たちが、たき火のそばに石を置き、チーズの表面をあぶり溶かして食べていたのが始まりであり、すでに16世紀には火であぶって削る食べ方が広まっていました。

そして少々紛らわしいですが、ラクレットはチーズの名前だけでなく、チーズをあぶって削る食べ方自体の名前でもあります。

そのため、ラクレットチーズ以外のチーズをあぶって同じように削って食べる場合も、料理名はラクレットと呼ばれます。

3.ラクレットチーズの特徴は「牧場の匂い」

ラクレットチーズは、ハードチーズでありながら生地に少し水分を含んでいるため、食感は意外に柔らかいのが特徴です。

そして味にはクセがないのですが、パッケージを開けた途端独特の匂いが辺りに漂います。一般的には「牧場の匂い」と言われ、室内で調理する場合は換気に気を配る必要がありそうです。

ただ、加熱すると匂いは抑えられてマイルドになるので、よほどチーズが苦手な人でなければそれほど神経質になることはないでしょう。

4.ラクレットチーズのおいしい食べ方

ラクレットチーズの断面を加熱して溶かし、ジャガイモ等の温野菜やパン、ベーコン、ウインナー等の具材に絡めて食べるのが、最もおいしくてポピュラーな食べ方です。

加熱用にはラクレットオーブン(orグリル)という専用の調理器具もありますが、気軽に試したいならホットプレートで十分です。

厚さ1cm程度に切ったラクレットを熱したホットプレートに敷き、溶けたところで具材を絡めればOKです。

臭いが気になる場合は、ブラックペッパー、ナツメグ等の香辛料をふりかけるか、パセリ、バジル等の香草と合わせると食べやすくなります。

もちろんチーズ好きなら、加熱せずそのまま食べてもおいしくいただけます。

なお本場の味を楽しみたい人には、スイス産のラクレットチーズがおすすめですが、初心者には日本製の方が匂いもマイルドで食べやすいかも知れません。

5.最後に

いかがでしたでしょうか。使い残したラクレットチーズは、冷蔵庫での密閉保存が基本です。切り口をラップで包み、ジップロック等の密閉袋に入れて野菜室で保存しましょう。

そして日を追うごとに熟成し味も変化するので、保存後は賞味期限の表示に頼らず、自ら味見をして食べられるかどうか判断するようにして下さい。

ラクレットチーズとは