旅館でチップは必要?渡す場合のマナーやタイミング、相場とは

旅館 チップ

旅館に宿泊する際、チップのことが気にかかるという人も多いのではないでしょうか。

「渡すべきか、渡さざるべきか…」と気に病む人のために、そもそもチップは必要なのか、渡すならどんな場合、どのタイミングがいいのかをまとめてみました。

ぜひ参考にしてください。

1.一般的に旅館でチップを渡す必要はない

熟年世代の方と旅館に行くと、さりげなくチップ(※「心付け」とも言う)を包んで仲居さんに渡す場面に出くわすことがあります。

若い世代の人たちにとっては「旅館ではこうしなきゃいけないの?」と戸惑いのタネとなりますが、結論から述べると、今時の旅館でチップを渡す必要はありません。

一昔前は、「心付け」を渡すことで特別な計らいが受けられたり、サービスにバラつきが出る余地もあったようです。

でも今日では、旅館に着いた時点で通される部屋も夕食の段取りも決まっているので、仲居さんにチップを渡したからと言って、部屋や献立がランクアップすることはまずありません。

また、すべての宿泊客に一律にサービス料(宿泊費の10%程度)が課されているので、旅館に着いてすぐチップを渡すことにほとんど意味はないのです。

(人前で見栄を張りたいのなら話は別ですが…)

2.旅館でチップを渡す場合があるとすれば、どんな時?

渡す場面があるとしたら、それは「特別な計らいをしてもらった時」でしょう。

例えば以下のケースが考えられます。

・幼児や高齢者、身体の不自由な人がいることで特別な配慮を受けた時

・誕生日や記念日などで特別なお願いをしたり、お願いを聞いてもらった時

・体調を壊したりケガをした際に親身な対応を受けた時

・長期にわたる滞在でずっと同じ仲居さんにお世話になった時

・リピーターで自分の好みを踏まえたきめ細かいおもてなしを実感した時など

思いがけず親身なサービスやおもてなしを受けると、その気持ちに応えたいという感情が湧き出るのは自然なこと。

そんな感謝の意がこもったチップなら、渡す側、渡される側の双方にとってプラスになるかも知れません。

3.旅館でチップを渡す場合の相場、タイミング、渡し方は?

金額は、一般的に宿泊総額の10%程度が目安になることが多いようです。

硬貨が混じる半端な額は避けたいので、少人数だと2,000〜3,000円、家族連れなど人数が多い場合は3,000〜4,000円程度が目安となるでしょう。

ただし、あくまでも気持ちなので1,000円でも問題はありませんし、巷では1000円が一番多いという調査結果もあります。

渡すタイミングは、部屋に案内されて仲居さんがお茶を入れてくれる際や、部屋から退室する去り際にそっと渡すのが一般的。もちろん特別な計らいをしてもらった後に、感謝の意を込めて渡すのも良いでしょう。

なお、金銭をむき出しで渡すのは失礼に当たるので、白い封筒や懐紙に包んで渡すか、お年玉用のポチ袋を用意しておくのがおすすめです。

手元に何もない時は、せめてティッシュに包んで渡すようにしましょう。

4.チップの受け取りを禁止している旅館もあるので要注意

コンプライアンスの遵守が厳しく求められる時代となったため、旅館によっては宿泊客からの金銭の受け取りを禁止し、「チップ・心付けは頂けません」と明示しています。

中には領収書を発行したり、「前払い金」として宿泊費から相殺する旅館もあるようです。

そのため受け取りをやんわり固辞された場合、無理に渡すことはやめましょう。あらかじめお菓子類を用意し、「皆様でお召し上がり下さい」と渡すのもおすすめです。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか。

チップや心付けはあくまでも「気持ち」であり、あれこれ気に病んだり身構えたりする必要はありません。

金銭の代わりに、帰宅した後に感謝のハガキなどを送るのも一つの方法でしょう。

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