映画『男はつらいよ』でおなじみの柴又は、昔懐かしい下町情緒にあふれた人気の観光スポット。そんな柴又にはおすすめ観光スポットや美味しいグルメがたくさんあります。
ゆるやかに時間が流れる昭和レトロな町のたたずまいに惹かれる人は多く、寅さんファンのみならず全国から観光客が絶えません。
今回の記事では、都心からもアクセスの良い柴又の見どころ、味処をいくつかご紹介しましょう。ぜひ参考にしてください。
1.下町情緒あふれる!柴又の見どころ観光スポット6選
柴又観光スポット①「フーテンの寅像&見送るさくら像」
初、柴又! (@ フーテンの寅像 in 葛飾区, 東京都) https://t.co/KtLHA3Ompi pic.twitter.com/tAOiBGcWH8
— *mikko* (@sakura_loop) 2016年8月28日
東京駅から電車を乗り継いで約40分、京成金町線の柴又駅に降り立って改札を出ると、大きなトランクを手にした寅さんの銅像が出迎えてくれます。
実寸大(165.7cm)のこの像は、地元商店会と観光客の募金によって1999年に設置されました。寅さん像の左足の親指に触ると運気が上がると言われており、大勢の人に触られ続けたせいで親指がピカピカになっています。
そして寅さんの視線の先には、ふらりと旅立つ兄を心配そうに見送るエプロン姿の妹・さくらの像が。こちらは2017年3月に設置されたばかり。映画のワンシーンのような、哀愁のある情景です。
柴又観光スポット②「帝釈天前参道商店街」
夜散歩のススメ「まるでセットのよう、帝釈天参道」
夜の葛飾帝釈天参道門前参道商店街、店はほぼ閉まっている。光の照りもあってかまるで骨董品・模型、映画のセットのようにも見えてくる。わずかな蛇行参道も美しいジグザグ道にみえ美しい。(東京都葛飾区柴又7)#夜散歩のススメ #東京夜散歩 pic.twitter.com/R5WAgyqI8V— 上野タケシ (@ueno_takeshi) 2018年6月25日
柴又駅前から帝釈天へと続く参道には、飲食店、民芸品店、和菓子店、漬物店など約40店舗が軒を連ねる約200メートルの商店街があり、年間約200万人もの人出で賑わっています。
微妙に曲がりくねった商店街はまるで映画のセットのようで、『男はつらいよ』の世界観そのままといった趣きですが、これは寅さん役の渥美清さんが亡くなった後、「寅さんが街に帰ってきても迷わないように」との想いを込め、当時の景観のまま残しているとのこと。
5分もあれば通り抜けられる程の小さな商店街ですが、食べ歩きを楽しんだり、お土産品を選んだりしているうちに、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
柴又観光スポット③「柴又帝釈天題経寺」
I’m at 柴又帝釈天 (題経寺) in 葛飾区, 東京都 https://t.co/Jv4gSSiaqb pic.twitter.com/FtjbbzwPZ2
— いたちん@夏バテ (@Itachin_yumei03) 2018年7月1日
商店街の先にあるのが、柴又のシンボルとも言える帝釈天です。正式名称は「経栄山題経寺」で、建立は寛永6年(1629)。夏目漱石の『彼岸過迄』をはじめ多くの文学作品にも登場する由緒ある寺です。
映画の中では、寺の住職役(御前様)を笠智衆さんが演じていました。“彫刻の寺”という異名を持つ程、境内の各所で多くの美しい木彫り彫刻を見ることができます。他にも奈良時代の釈迦如来像など貴重な文化財が数多くあります。
本殿裏手には「邃渓園(すいけいえん)」という美しい日本庭園があり、回廊を渡りながら移り変わる景色を楽しむことができます。(拝観料:大人400円・子供200円)
柴又観光スポット④「山本亭」
I’m at 山本亭 in 葛飾区, 東京都 https://t.co/6XjZd2tSkw pic.twitter.com/y8Wi3BsLye
— にも (@nimojipeitons) 2018年7月8日
帝釈天の東隣に位置する大正ロマンの風情が残る山本亭は、合資会社山本工場(カメラ部品メーカー)の創設者・故山本栄之助氏の自宅跡です。
1988年に葛飾区の所有となり、1991年4月から一般公開されています。(入館料100円)伝統的な書院造に西洋風建築を取り入れた和洋折衷の建物と、純和風の庭園が見事に調和しています。
米国の日本庭園専門誌「Sukiya Living〜ランキング調査(2016年)では、京都の桂離宮に次ぐ第3位に評価されています。
柴又観光スポット⑤「寅さん記念館と山田洋次ミュージアム」
寅さん記念館にゃう pic.twitter.com/dHTxr3jNIO
— 柿本 俊介 (@cowboykaki) 2018年7月8日
寅さんファン必見なのが、山本亭の隣にある「葛飾柴又寅さん記念館」です。
寅さんの少年時代から柴又に戻るまでの20年を追体験できるジオラマや、映画で実際に使われた団子屋「くるまや」のセット、映画の小道具、山田洋次監督が撮影で使ったメガホンなど、ファン垂涎のお宝が数多く展示され、寅さんグッズもいろいろ販売されています。
(入館料:一般500円、シルバー400円、児童・生徒300円)
記念館の隣には、2012年にオープンした「山田洋次ミュージアム」があります。デビュー作『二階の他人』以降の主な作品を時系列で紹介。監督の各作品に対する想いとこだわりに触れることができます。
柴又観光スポット⑥「柴又公園と矢切の渡し」
I’m at 柴又公園 in 葛飾区, 東京都 https://t.co/zpTsywzYlO pic.twitter.com/UUUXjoRv9X
— にも (@nimojipeitons) 2018年7月8日
寅さん記念館の後ろに広がる江戸川沿いの緑地が、『男はつらいよ』にもしばしば登場する柴又公園です。春は桜やツツジが咲き誇り、花見や散歩に最適です。
公園を土手沿いに歩くと、細川たかしやちあきなおみの唄で知られる「矢切の渡し」があります。
都内で唯一残る昔ながらの手漕ぎの渡し船で、対岸の千葉県までの約150メートルを、5分程かけてのんびりと運んでくれます。