人気の辛口から有名銘柄も!静岡のテーマ別おすすめ日本酒9選

静岡 日本酒

静岡といえば世界遺産に登録された富士山をはじめ、伊豆や熱海、温泉地、浜名湖、サファリパークなど、国内有数の観光名所に恵まれた屈指のリゾート地として親しまれています。

実は静岡という土地は、日本酒好きにとっても“吟醸王国”の異名で知られる垂涎の酒どころです。南アルプス由来の澄んだ美味しい水と、米作りに適した土壌に恵まれている静岡には、東海道の宿場町を中心に古くから数多くの酒蔵が栄え、現在に至っています。

今回はそんな静岡のおすすめ日本酒を紹介しています。ぜひ参考にして下さい。

静岡酵母から生まれる華やかな香りが日本酒の特徴

日本酒ファンの間に静岡の名を一躍知らしめるきっかけとなったのが、1986年の全国新酒品評会でした。何と出品した静岡酒21点のうち、10点が金賞、7点が銀賞を獲得。入賞率81%で堂々の日本一に輝いたのです。

静岡の酒は全体的に香りは華やかでありながら、味わいは至ってマイルド。酒質そのものはすっきりとした淡麗タイプで、喉越しは滑らかです。

一番の特徴ともいえる華やかな香りを支えているのが、県の工業技術センターが1985年に開発した「静岡酵母」。品評会で10点の金賞酒を出したのは、まさにその翌年のことです。

それ以来、各県独自の酵母開発による吟醸酒造りが俄然活発になり、酒造関係者の間で「吟醸造りは静岡に見習え」が合言葉となりました。

80年代後半から始まった「地酒ブーム」では、新潟の淡麗辛口酒が巷で持てはやされたものですが、日本酒の品質向上を技術面から陰で支えたのが静岡のお酒なのです。

その後2008年に開かれた北海道・洞爺湖サミットでは、夕食会の乾杯酒として静岡の純米大吟醸が採用されるなど、日本を代表する銘酒どころとしての名声は揺るぎないものとなっています。

【純米吟醸酒】静岡の顔とも言えるおすすめ日本酒3選

それではまず、「吟醸王国」静岡の顔として全国的に親しまれている「吟醸御三家」の定番純米吟醸をご紹介しましょう。

磯自慢 純米吟醸(磯自慢酒造)

北海道・洞爺湖サミットで乾杯酒に使われた銘柄の一つが、焼津の銘酒「磯自慢」です。天保元年(1830)創業の老舗でありながら、いち早く糖類無添加への切り替えや蔵への冷蔵設備の導入を実施しました。

吟醸造りにもいち早く取り組んだことで、今では全国の多くの蔵元から『磯自慢』のような酒を造りたいと目標にされる存在となっています。

蔵元のホームページにもあるように、全体として「白桃、マスクメロン、ラ・フランス、完熟バナナ、パッションフルーツのような自然な香りが穏やかに溶け込み、酸が少ない中に奥深い味わい」が特徴です。

「磯自慢」を代表する銘品として、日本酒好きの間で長きにわたって愛され続けている「純米吟醸」は、兵庫県東条の特A地区で獲れる山田錦を原料米に使用。米粒を50%まで精白して雑味を取り、丁寧に仕込んだ吟醸酒です。

くどさのない爽やかな吟醸香と柔らかな甘み、後口の良い酸味のキレが特徴で、焼津の蔵だけあって鮮魚との相性も抜群。料理も引き立てる静岡のおすすめ日本酒です。

磯自慢 純米吟醸の紹介ページ

開運 純米吟醸(土井酒造場)

明治5年(1872)創業の土井酒造場が醸す「開運」は掛川のお酒です。その縁起の良い酒名は地元の発展を願って付けられたとのことです。

人気漫画「夏子の酒」に登場する杜氏のモデルといわれ、能登杜氏四天王の一人と称された名杜氏である故・波瀬正吉の技によって、一躍全国の日本酒好きの間にその名を轟かせた酒蔵です。

「高価な純米大吟醸よりも、グッと価格を抑えたお手頃価格の純米吟醸を」の思いから生まれた人気の定番・純米吟醸は、アルコール度数が16〜17度と高めながら、フルーティーな香りで口当たりは柔らかく、バランスの良さの中に深い旨味を感じさせる味わいを持ち、なおかつすっきりとしたキレのある後味も兼ね備えています。

仕込み水には、武田家と徳川家の間で争奪戦を繰り広げた高天神城跡から湧き出る軟水を使用。原料米は兵庫県産特A地区の山田錦を使ったものが定番です。

それ以外にも、ふくよかさとキレの良さを持つ酒米・赤磐雄町で仕込んだものと、山田錦の母親として大正時代に栽培された山田穂で仕込んだものの計3種が出されており、それぞれの違いを飲み比べてみるのも一興です。

開運 純米吟醸の紹介ページ

臥龍梅 純米吟醸(三和酒造)

300年以上続いた清水市の3つの蔵元が、昭和46年(1971)に合同設立したのが三和酒造です。清流と鮎の美味しさで知られる興津川沿いの甲州身延街道に面した山麓にあり、その興津川に注ぐ湧水を仕込み水としています。

吟醸酒用の銘柄「臥龍梅」は、徳川家康が今川家の人質だった頃、無聊を慰めるために植えた梅が長い歳月を経て大木に成長。

龍が臥したような枝振りの見事さでいつしか「臥龍梅」と呼ばれるようになった、という逸話にちなんで2002年に誕生しました。

そして、初出品したその年の全国新酒鑑評会でいきなり金賞を受賞しました。その後も金賞の常連となっている他、海外のワイン審査団体が主催する「インターナショナル・サケ・チャレンジ」でも栄えある第1回の最高賞に輝いています。

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