日本国内に庭園は数々ありますが、「日本三名園」と呼ばれる名高い人気観光地があります。
今回の記事では、日本が誇る3つの名園の概要や見どころをご紹介します。
ぜひ参考にしてください。
1.日本三名園ってどこ?
「日本三名園」とは金沢の「兼六園」、岡山の「後楽園」は有名ですが、残りの一つが水戸の「偕楽園」です。
日本三名園は、この3つの素晴らしい庭園を指します。
この3庭園は江戸時時代の池泉回遊式の大名庭園で、共に国の特別名勝に指定されています。
兼六園は「雪」、後楽園は「月」、偕楽園は「花」を表すと言われています。
2.日本三名園一つ目「兼六園」

2-1 兼六園の特徴とは
石川県金沢市にある「兼六園」は元は加賀藩の藩庭で江戸時代初期に原型が造られ、幕末の13代藩主前田斉泰が現在の形に近いものにしました。
長い時間をかけて整えられていった兼六園は、それぞれの時代の庭園づくりの手法がミックスされた総合的な庭園に仕上がっています。
「雪の兼六園」は特に冬の雪吊りの光景が有名で、日本の冬を代表する景観です。
2-2 兼六園の見どころを紹介
徽軫灯籠(ことじとうろう)
言わずと知れた兼六園のシンボルです。
高さ2.67メートルの、片足を池の中に入れた二本足の灯篭で、虹橋を琴に見立てると琴の糸を支える支柱である「琴柱(ことじ)」に似ていることから、(文字は違いますが)「徽軫(ことじ)灯篭」と呼ばれています。
兼六園で一番人気の記念写真のスポットです。
唐崎松(からさきのまつ)
「唐崎松」は兼六園内一の枝ぶりを誇る立派な松で、この松から冬の風物詩の「雪吊り」が施されていきます。
根上りの松(ねあがりのまつ)
「根上りの松」は13代藩主斉泰が植えたと言われる松で、40本以上の根が地上に顔を出しています。
2メートル近くも土から盛り上がった大松は迫力満点です。
三名石
兼六園には3つの有名な石があります。「虎石(とらいし)」は虎がほえているように見える石で、兼六園を守る魔除けの石とされています。
「龍石(りゅうせき)」は龍の形に似た石で、後ろにある「龍石の椿」と共に親しまれています。「獅子巌(ししいわ)」は獅子の形に見える石です。
どれもさほど大きな石ではないので、見落とさないようにご注意ください。
噴水
日本最古と言われる兼六園の噴水は、動力を使わずに高低差だけで水を噴き上げています。
眺望台(ちょうぼうだい)
兼六園の「眺望台」は海抜53m、卯辰山や白山山系、能登半島方面が見渡せます。足下の土手には桜やサツキ、ツツジなどが植えられていて、季節ごとに花も楽しめるスポットです。
入園料
大人 310円
小人(6~18歳)100円
3.日本三名園の二つ目「後楽園」

3-1 後楽園の特徴とは
後楽園は岡山市にある庭園で、江戸時代初期に岡山藩主の池田綱政によって13年の歳月をかけて造営されました。
元禄文化を代表する庭園ですが、歴代藩主の好みにより手を加えられ、1771年には芝生が植えられました。