栃木の日本酒はイキがいい!赤丸急上昇中のおすすめ美酒7選

栃木 日本酒

日光、中禅寺湖など日本を代表する観光資源に恵まれた栃木は、「全国名水百選」の第1位に輝く尚仁沢(しょうじんさわ)湧水、出流原(いずるはら)弁天池湧水をはじめ、旨い酒造りに不可欠な水資源にも恵まれた日本酒の隠れ名産地でもあります。

今回の記事では、厳選された素材と風土を活かした新しい酒文化が息づく、おいしい栃木の日本酒を選りすぐってご紹介します。

栃木の日本酒は日本で最も若い杜氏集団「下野杜氏」が醸す

栃木県内には33の蔵元が、それぞれの歴史とこだわりの下にしのぎを削っています。

かつて栃木県の蔵元の多くは、有名な越後杜氏(新潟)と南部杜氏(岩手)に酒造りのほとんどを任せていました。

しかし、全国的に杜氏の高齢化が進む中、地元・栃木でイキのいい若手杜氏を育てようと、地元の若い蔵人たちが会社の枠を越えて手を結び、2001年に酒造りの専門資格を新たに立ち上げました。

それが、日本酒造杜氏組合連合会に加盟した最も新しい杜氏集団「下野(しもつけ)杜氏」です。2006年に第1期生が誕生し、現在では約20名の下野杜氏が栃木県内の蔵元で酒造りに勤しんでいます。

そんなイキのいい下野杜氏が醸す栃木の日本酒は、平成29酒造年度の全国新酒鑑評会で8銘柄が金賞を受賞。酒どころと言われる京都や広島を上回る全国8位の好成績を収めています。

栃木の日本酒を代表する全国クラスの人気蔵が醸す大吟醸3選

代表的な栃木の日本酒①「澤姫 大吟醸 真・地酒宣言」(井上清吉商店)

「澤姫」ブランドを代表する最上クラスの大吟醸。華やかな果実香と、香りのイメージ通りに柔らかく軽やかな旨味・酸味のバランス感が絶妙です。

適度に冷やしてワイングラスで飲むと、高価な白ワインに負けない満足感を得られます。

国際酒類コンペティション「インターナショナルワインチャレンジ2010」で最高賞の「チャンピオン・サケ」を受賞しています。

蔵元は明治維新まっただ中の明治元年(1868)創業の井上清吉商店。奥州街道の宿場町・白澤宿に蔵を構え、全製品の原料米に地元・栃木県産米を100%使用しています。

代表的な栃木の日本酒②「鳳凰美田 別誂至高 大吟醸原酒」(小林酒造)

兵庫県産山田錦を35%まで磨き、圧をかけずに重力だけで搾った雫酒を斗瓶で取り分け貯蔵された極上の逸品。鑑評会出品酒と同じ仕込み方で商品化した、「鳳凰美田」の大吟醸の中でもトップクラスの贅沢品です。

グラスに注ぐと、優しく柔らかな香りの中に濃厚な吟醸香が潜み、口に含むとトロリとした舌触りとともにじわじわと甘みが広がります。

喉ごしもスムーズで後味の余韻もスマート。まさに計算され尽くした逸品と言えるでしょう。蔵元は明治5年(1872)創業の小林酒造。昔ながらのていねいな酒造りが信条です。

代表的な栃木の日本酒③「仙禽 一聲 純米大吟醸」(せんきん)

山田錦のポテンシャルを100%引き出すため、落ち着きのあるおだやかな香りと、上質なタッチの甘味を中軸に据えた純米大吟醸です。骨格のしっかりした複雑な酸味が感じられます。

蔵元おすすめの相性の良い料理は、野菜のおひたし、湯葉料理、キスの塩焼き、だし巻き玉子、ハマグリの酒蒸し、筑前煮など。ちなみに「仙禽一聲(せんきんいっせい)」とは、「鶴のひと声」を意味します。

蔵元は文化3年(1806)創業の(株)せんきん。甘みと酸味のバランスが絶妙に絡み合う酸度の高い濃厚な味わいが特長です。

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栃木のおすすめ日本酒①「姿 純米吟醸無濾過生原酒 山田錦」(飯沼銘醸)

地元西方産の山田錦を使用。ふくよか力強い米の旨味と、搾りたてのフレッシュな甘味と酸味が口一杯にバランス良く広がる、フルボディタイプの無濾過純米吟醸生原酒です。抜群のキレも特長的です。

蔵元は日光例幣使街道が通る栃木市西方町で、文化8年(1811)に創業した飯沼銘醸。男体山を水源とする大谷川の伏流水で仕込まれた、スッキリとした中に深みを感じさせるコシの強さが蔵の持ち味です。

栃木のおすすめ日本酒②「若駒 亀の尾50 無濾過生原酒」(若駒酒造)

希少な酒米「亀の尾」を使って醸した、クールなブラックラベルが印象的な純米の生原酒です。

ソフトな口当たりとなめらかな甘味、無加圧搾りの無濾過生酒ならではの米の旨味、そしてじんわりと染みわたってくる奥深い酸味が特長です。

蔵元は万延元年(1860)創業の若駒酒造。凄冽な伏流水、小山水を用いた手造りにこだわり、華のある酒を造り続けています。

栃木のおすすめ日本酒③「望 純米吟醸ひとごこち」(外池酒造店)

柑橘系の落ち着いた吟醸香を持ち、口に含むと米の旨みと酸味、甘味が次々と感じられて飲み飽きしません。おすすめは15℃前後。ワイングラスで飲むとさらにおいしくいただけます。

「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2018」プレミアム純米部門、「2017フランス蔵マスター」「2016 SAKE COMPETITION」でそれぞれ金賞を受賞。国際的にも評価の高い純米吟醸です。

蔵元は益子焼で知られる益子市で昭和12年(1937)に創業した外池(とのいけ)酒造店。「望」は未来の日本酒への挑戦をコンセプトに、2012年に立ち上げた新銘柄です。

栃木のおすすめ日本酒④「大那 純米吟醸那須百万石」(菊の里酒造)

鮮やかなエメラルドグリーンのラベルが印象的な、「大那」ブランドを代表する純米吟醸酒です。

柑橘系の爽やかな吟醸香がほんのりと立ち上り、柔らかな米の旨味と存在感のあるきれいな酸が織りなす奥深い味わいが、心地良い余韻を残してスッと消えていきます。

食事にそっと寄り添い引き立ててくれる、バランスの良い食中酒タイプです。蔵元は慶応2年(1866)創業の菊の里酒造。

夏になると蔵の側を流れる小川に蛍が飛び交い、幻想的な夜景を醸し出します。

最後に

栃木県酒蔵組合では、「きき酒処 酒々楽(ささら)」という日本酒の常設試飲施設を宇都宮市本町に開設しています。

県内の全ての蔵元の酒が常に120種以上、1杯100円で楽しめるという日本酒好きにはたまらない施設で、県内の人たちや観光客で大いに賑わっています。

平日の17〜19時しか営業していないためハードルは高いですが、出張などで宇都宮に出かける機会が多い日本酒ファンの方は、一度足を運んでみてはいかがでしょう。

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