世界で有名な浮世絵と浮世絵師を紹介!知っておきたい作品5選

浮世絵 有名

浮世絵は江戸時代に庶民が楽しめる廉価な娯楽として爆発的に普及しました。

「浮世」には「当世」「現代風」という意味があり、当時の日常の生活や風物を描く風俗画です。浮世絵は使い捨ての大衆文化であり、飾って眺めるものではありませんでした。

ところが、日本から輸出された陶器の破損防止に無造作に詰められていた浮世絵が世界を驚かせました。

江戸時代末期にフランスの美術家が伊万里焼の箱に入っていた「北斎漫画」を目に止め、友人のゴッホ、ドガ、マネたちに紹介したのが西洋の印象派誕生のきっかけになりました。

それまでの写実主義の暗い絵に飽き飽きしていた若い画家たちは、浮世絵の大胆な構図、明るい色使い、詳細な風景描写に飛びついたのです。

ここでは、近代の西洋美術に影響を及ぼして世界的に評価の高い絵師と有名な浮世絵を紹介します。

世界で有名な浮世絵と浮世絵師を紹介!知っておきたい作品5選

有名な浮世絵師①「葛飾北斎(かつしか ほくさい)1760~1849」

葛飾北斎は、役者絵や風景画、花鳥画、美人画、戯画などに優れた作品を残した江戸後期の天才絵師。

勝川派、狩野派などの日本画を貪欲に学び、洋風銅板画などの技法を取り入れて、雅号を30回も変えながら、70年余りの間、旺盛な作画活動を続けました。

北斎の絵は、印象派の画家を始めとして近代の世界美術に多大な影響を及ぼし、アメリカの雑誌「Life」の特集「この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人」にただ1人の日本人としてランクインしています。

北斎が弟子の手本として描いた北斎漫画は、現代でもグラフィックデザイナーの教本として海外で人気があります。

北斎は私生活では身なりや礼儀に頓着しない変人でした。料理や掃除を全くせずに汚なくなったら引っ越しする、を繰り返して93回の転居歴があります。

お金にも興味がなく、受け取った報奨金を包みを開けずにそのまま画材屋などに投げ渡していたため、常に貧しい生活をしていたそうです。

葛飾北斎の有名な浮世絵「神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)」

富士山をモチーフとした「富嶽三十六景」全46図の1つ。北斎が長年、試行錯誤して72歳で完成させた日本の浮世絵の代表作ともいえる傑作です。

遠近法を用いて視線が中央の富士山へ惹きつけられる構図になっており、静と動を巧みに表した「Great Wave」の名で世界的に有名な絵です。

荒れ狂う海に翻弄されているのは、千葉や神奈川から江戸の市場へ鮮魚や野菜を運搬していた「押送舟(おしおくりふね)」の船頭たち。

画家ゴッホが絶賛し、作曲家ドビッシーが交響曲「La Mer(海)」の表紙に使ったことでも知られています。

有名な浮世絵師②「喜多川歌麿 1753頃~1806」

繊細で優美な筆使いで美人画の大家といわれた江戸後期の浮世絵師・狂歌師。幼い頃に狩野派の鳥山石燕に師事したことは判明していますが、生年や出生地は不明な点が多いです。

役者の大首絵を美人画に取り入れ、身体や背景を省略して顔を中心とした構図で女性の個性や生活までを描き出す手法で、大人気となりました。

植物や虫を題材にした狂歌絵本、春画、肉筆画も手がけています。歌麿の春画「歌枕」は欧米に衝撃を与え、Utamaroは日本人男性の性器の隠語にもなりました。

幕府は「美人画は風紀を乱す」として、たびたび規制に乗り出し、歌麿は禁制の豊臣秀吉を題材にした「太閤五妻洛東遊観之図」をきっかけに捕縛されて手鎖50日の処分を受けます。

その後に病に倒れ、失意のうちに54歳で死去しました。

喜多川歌麿の有名な浮世絵「寛政三美人」

江戸時代は、美しい女性がもてはやされ、「三美人」や「美人番付」が流行しました。

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