太平洋側は相模湾以北、日本海側は本州西端以北に生息。
旬は9〜11月。粒が比較的大きめで、身が崩れにくくボリューム感があるため、寿司ネタに多く用いられています。
アカウニ
長崎、佐賀など西九州を主産地とする、殻が少し赤みかかった濃厚で甘みの強いウニです。
旬は9〜10月。バフンウニも一部で赤ウニと呼ばれますが品種が違います。入荷量が少なく高値で取引されています。
3.産地ごとでわかる!ウニの旬について
ウニの旬「北海道」
産卵期が禁漁期と定められており、禁漁前が旬となります。襟裳近郊は1〜3月、羅臼で2〜5月、枝幸は5〜7月、礼文島や小樽では6〜8月と場所によって旬が違います。
ウニの旬「東北」
太平洋側と日本海側で異なりますが、三陸地方では6月中旬〜8月初旬のキタムラサキウニが旬です。青森で獲れるキタムラサキウニやエゾバフンウニは4〜6月が旬となります。
ウニの旬「北陸」
5〜6月が旬です。特に福井の越前海岸のバフンウニ漁は7月20日から2週間限定で、その塩漬けはこのわた、からすみと並ぶ日本三大珍味「越前うに」として知られています。
ウニの旬「瀬戸内周辺」
瀬戸内海では特に山口の漁獲量が多く、8月が旬です。ムラサキウニ、バフンウニ、アカウニがメインですが、特に小粒で味の濃い「北浦うに(アカウニ)」は、地元にしか出回らないウニ好き垂涎のレア品です。
ウニの旬「九州・沖縄」
ムラサキウニが4月上旬〜7月中旬、アカウニが9〜10月初旬に旬を迎えますが、熊本・天草地方ではムラサキウニ漁が3月上旬に解禁されるため、九州で一番早くウニが楽しめます。
4.旬のウニをおいしく食べるコツを紹介
食べ方は色々ありますが、旬のウニは生が一番です。
通販などでは海水と同濃度の塩水に浸した「塩水ウニ」と、板の上に並んだ「板ウニ」に分かれますが、板ウニはミョウバンという保存料が味を変えてしまうため、本来の甘味と食感を楽しむには塩水ウニがおすすめです。
塩水を捨て水気を切ったら、まずは醤油を付けずに食べてみましょう。濃厚な旨みはまさに絶品。今まで食べてきたウニとの違いに思わず絶句してしまう程です。
ただし消費期限が2〜3日程度と短いため、早めに食べ切ってください。
5.最後に
ウニのビタミンA含有量は100g当たり1200IUと豊富で、目や皮膚の粘膜を健康に保ったり、抵抗力を強めたりする働きが期待できます。
“造血のビタミン”と呼ばれる葉酸も、魚介類ではうなぎの肝に次ぐ多さです。
また、カロリーはマグロと同じ。良質なタンパク質が多く含まれるため代謝の促進、免疫力向上などが見込めます。ウニはおいしいだけではなく、栄養面でも優れた食べ物なのです。
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