牛久(うしく)についてはよく知らなくても、茨城にある“世界最大”のブロンズ製仏像のことは、何となく耳にしたこともあるのではないでしょうか。
今回の記事では、ただ大きいだけじゃなく、中に入っても楽しめる牛久大仏について、四季折々に楽しめる周辺情報も含めてご紹介します。
1.観光する前に知りたい!牛久大仏に関する豆知識
牛久大仏に関する豆知識①「世界一の大きさ」
牛久大仏は、“世界最大”のブロンズ製立像としてギネスブックに登録されています(立像では世界第3位の高さ)。
高さは阿弥陀如来の12の光明にちなんだ120m(像高100m・台座20m)。ニューヨークの自由の女神(足元から頭頂までの高さ約34m)の3倍近い大きさです。
あの奈良の大仏(像高約15m)が掌に乗ってしまう大きさ、と言えばその壮大さがイメージできるでしょうか。重さも4000トンで、奈良の大仏(250トン)の約16倍に達します。
牛久大仏に関する豆知識②「パーツもでかい」
大きいのは全長だけではありません。顔の長さ20m。左の掌18m。耳の長さ10m。人差し指7m。そして親指の直径は成人男性の身長並みの1.7mで、足の爪の長さでさえ1mもあります。
なお体のパーツではありませんが、大仏の前で線香を焚いて身を清める大香炉も、胴回り2.5mで日本一の大きさを誇ります。
牛久大仏に関する豆知識③「頭頂部には避雷針」
正式名称は牛久阿弥陀大佛で、造ったのは浄土真宗東本願寺派本山東本願寺です。総工費約80億円をかけて1992年12月に完成しました。
頭頂部には雷の危険から周辺を守ってくれる最新型の避雷針(落雷抑制システム)があり、頭と背中には航空機がぶつからないよう電灯が装備されています。
2.牛久大仏の胎内は大きなお寺だった?!
牛久大仏は眺めるだけの場所ではなく、胎内は大きく5つのフロアに分かれており、中を観覧することができます(胎内観覧費込みで大人800円)。
1階から順にご紹介しましょう。
牛久大仏の胎内1階「光の世界」
扉を開くと蓮花の香りが一面に漂い、煩悩を表す暗闇の中に慈悲を表す一筋の光が差しています。阿弥陀如来が放つ12の光がモチーフとされ、幻想的な空間に12体の仏像が浮かんでいます。
さらに進むと、極楽浄土をイメージした光のトンネル「観想の間」が続きます。
牛久大仏の胎内2階「念仏の間」
大仏ができるまでの工程が写真で紹介され、工法の紹介パネルや、大仏の親指の実物大模型なども展示されています。
その先の「知恩報徳の世界」では写経体験ができます(1回200円)。77の写経席があり、半紙には薄い字でお経が書かれているので初心者でも安心です。
お経は所要時間や難易度で選ぶことができ、短いものは20分もあれば完成するので気軽にトライできます。
牛久大仏の胎内3階「蓮華蔵(れんげぞう)世界」
約3,400体の胎内仏に囲まれた、一面金色の豪華絢爛な世界が目の前に広がります。光と音による演出効果もあって、その迫力に圧倒されます。
故人の戒名・俗名、享年などを記した過去帳と胎内仏を納め、永代供養をお願いすることもできます。
牛久大仏の胎内4・5階「霊鷲山(りょうじゅぜん)の間」
4階にはお土産コーナーがあり、線香や数珠、アクセサリー、お守り、大仏ストラップなどが販売されています。